親としては娘に周囲に対する思いやりのある人間になってほしいと思いつつも、思春期だから仕方がないと思うこともあるのではないでしょうか。
今回は、30代のB実から聞いた小学校高学年のA子と祖父母との関係についてお話します。
画像: 祖父母が訪問しても居留守を使うのに──孫の「自分本位な行動」に、大人が感じた『ジレンマ』

お裾分けを届けに来た祖父母に居留守

B実は平日は仕事に出ており、一人娘であるA子の帰宅の方がやや早いことも珍しくないようです。B実の両親、つまりA子の祖父母は同じ町に住んでいます。

A子の祖父母はB実の留守中にお裾分けを何かと持って来るそうです。スーパーで安かった惣菜、百貨店の催事で購入したちょっと変わったお菓子、手作りのクッキーなど……。頻度としては、平日に限定すれば週に2~3回程度、B実が自宅にいる日を除けばさらに少なくなるそう。

A子は学校から帰宅し、家にいるにもかかわらず、祖父母が来ても出ないと言います。祖父母との間に何かあるわけではないものの、ただ単にめんどくさく、居留守を使っているそうです。本人は「寝ていた」「気付かなかった」といつも言っていますが、B実は娘が言い訳しているだけだと気付いています。

それでいて、祖父母が持ってきたものはしっかりと食べるよう。祖父母はA子が出なければ、玄関に置いて帰るようですが、ものによってはB実の帰宅後に再度届けに来ることもあります。そうした祖父母の苦労も知らず、もらったものはしっかり食べるA子。

思春期の女子はこんなものなのか……!?

A子は祖父母にあたたかな対応を日頃からしているわけではありません。しかし、お年玉や誕生日のプレゼントについては期待し、もちろんしっかり受け取っています。

B実はそんなA子に注意し、A子の前で両親には謝っていますが、A子は態度を変えることはありません。

私は思春期の女子はこんなものだと思いつつも、祖父母がお裾分けを持って来たら受け取るだけ受け取ればいいのに……と個人的に思っています。また、子ども心には理解しがたいことですが、祖父母はA子やB実においしいものを食べてもらいたいという思いだけでなく、娘や孫の顔を見たくて何かと訪問しているようにも感じるので、その気持ちをくみ取って少しは優しくしてあげてほしいものです。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。社会の変化の中で、独身女性が直面する課題や選択肢に光を当て、より自由で豊かな生き方を模索する記事を執筆。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。

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