家を建てることって、人生の一大イベントですよね。夢のマイホームに胸を膨らませる一方で、思いもよらないトラブルに見舞われることも……。今回は、二世帯住宅計画をめぐって起きた、筆者の友人の体験談をご紹介します。
画像: <二世帯住宅でガッカリ>義母「お金は私が出すから」家づくりを開始するも →『耳を疑う発言』が連発

夢のマイホーム計画始動

結婚して5年、そろそろマイホームをと考えていた矢先のことです。
義母から「家を建てるなら、二世帯にしなさい。老後のこともあるし」と提案されました。

正直、少し戸惑いましたが、「お金は出すから、好きにしていいわよ」という義母の言葉と、「親孝行にもなるし」と乗り気な夫に背中を押され、二世帯住宅を前提とした家づくりをスタートさせたのです。

どんどん出てくる義母の要望

ところが、実際に間取りを考え始めると、義母の要望は次々と増えていきました。

「リビングはもっと広くして。親戚が来るから!」
「仏壇を置くから、和室は絶対に必要よ」

と、終わりのない注文が続きます。

「キッチンはひとつでいいでしょ? 嫁に来たんだから」と言われたときは、さすがに耳を疑いました。

挙げ句の果てには、義母が勝手に工務店に電話をして「うちの家だから、嫁には相談せずに私の許可さえ取ってくれたらいい」と話をしていたことまで判明したのです。

しかも、お金の話はそれきり一切出てきませんでした。

覆された約束

さすがに私も我慢の限界で、夫に相談。
「一度、費用のことをはっきり確認して」とお願いしました。

すると翌日、夫から衝撃的な報告が。
「母さん、“そんなこと一言も言ってない”ってさ」

なんと、“お金を出す約束なんてしていない”と言い出したのです。

私たちが「話が違う」と抗議すると、「だって家族じゃないの、言ったも言わないも……。細かいこと言わないでよ」と開き直る義母。

その瞬間、私の中で何かがプツンと切れた気がしました。

計画は白紙に……

もともと、我が家は自分たちだけで家を建てられるように資金計画もしていました。
しかし義母が同居を希望し、資金も出すというので、当初の計画を変更して二世帯にしようとしていたのに……。

「じゃあ、二世帯やめます。うちはうちで建てます。口もお金も出してもらわなくて結構です」
私は義母にはっきりと伝えました。

すると義母は「恩知らず!」と逆ギレ。

しかし、ここでまさかの夫が反論。
「恩って、お金出すってウソついて口出しして、勝手に進めたこと? それは“迷惑”って言うんだよ」

夫の言葉に、私は驚きながらも安堵しました。

結局、二世帯住宅の話は白紙に戻し、私たちは完全独立のマイホームを建てました。
今は義母とは適度な距離を保ち、年に数回しか会っていません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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