なにかに夢中になると、つい周りが見えなくなることがあります。ただ目先のことを追いすぎて、大切なものを失ってしまっては本末転倒。今回はポイ活にハマった筆者の母親のエピソードを紹介します。
画像: スマホ『ポイ活』に夢中な母へ。帰省した娘が「大切なことを見失わないで」と忠告した理由

帰省

今日は旦那も私もお休みで、私の実家に帰省しています!
食事へ行ったり、買い物に行ったり、と用事を済ませ、ようやく実家に帰宅。

私個人では実家に立ち寄ることもひんぱんなのですが、旦那と一緒に帰省するのは久しぶりです。

近況など話したいことが積もっていたため、父と母、旦那、私の4人はリビングに集まり、雑談を始めました。

着信

座って話し始めてすぐ、母のスマホが鳴りました。
母はその場で電話に出たため、相手の声も丸聞こえです。

「制限時間あと20分だよ。鈴木さん(仮名)もチームなんだから協力してください。」
「ごめんなさいね、今日は娘夫婦が帰省していて、いま娘たちとお話しているところなの。」
「そんなこと知らないわよ! みんなでチームを組んで協力しているのに、鈴木さんだけ協力しないつもりなの?」
「そうね……ごめんなさい、すぐに参加するわ。」

そう話し、通話を終えると母はスマホ画面を連打し始めました。

ポイ活

スマホを突然連打し始めたわけや、先ほどの通話の内容が気になり、
「お母さん、いまの電話なに? っていうか、それなにしてるの?」
と母にたずねると真相がわかりました。

母は先ほどの電話の友人に誘われ最近某スマホアプリのポイ活を始めたそうです。
そのポイ活ではチームで参加するバトル形式のイベントがあるそうで、母は友人らとチームを組み、よりポイントが稼げるようバトルに挑んでいるとのこと。

20分後がちょうどそのイベント終了の時刻だということで、ポイ活仲間たちは最後の追い上げで必死になっているそうです。
そのため、同じチームの母にも協力を求めたとのこと。

大切なことを見失わないでね

今日は偶然私たちだったのでよかったかもしれません。
しかし、時と場合にもよりますが、本来であれば人と過ごしている時にスマホを触るのは失礼なこと。

母が誰に対しても、適当な扱いをしていて、ポイ活を優先しているのであればそれは問題です。

私は母に「来客が私たちだったからいいけど、ほかの人が来てくれている時ならとっても失礼よ。ポイ活のために大切なモノを見失わないでね。」と伝えました。

【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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