今回は知人のA子さんに聞いた、職場での人間関係に関するエピソードをご紹介します。いつも穏やかに仕事をこなしていたA子さんですが、ある日、新人社員から思いがけないひと言を投げ掛けられました。気まずい空気が流れる中、それをやわらかく受け止め、見事に場を和ませたのは、意外にも職場のベテラン社員だったそうです。
画像: 「A子さんって地味ですよね?」「えっ」新人のひと言に呆然 → ベテランの“スマートな返し”に救われた

真面目に働いているだけなのに、、、

私(A子)は30代で、今の職場に勤めてもうすぐ10年になります。
特別目立つタイプではありませんが、毎日の業務を丁寧にこなし、同僚や上司との関係も良好でした。安定感を大事にしながら、信頼される存在を目指して働いてきたつもりです。
ところがある日、新人社員のB子さんから思いがけないひと言を投げ掛けられたのです。

「A子さんって、地味ですよね?」

その日、私は同僚たちとランチルームで過ごしていました。趣味やファッションの話題で盛り上がっていた時のこと。B子さんがふと、笑いながら私にこう言ったのです。
「A子さんって、地味ですよね? 見た目も話し方も、ちょっと“昔の人”っぽいというか……」
一瞬、場が静まりました。私は驚きすぎて言葉が出ませんでした。他の同僚も、気まずそうに視線をそらしていました。
何とか笑顔で「たしかに落ち着いたタイプかもしれませんね」と返したものの、内心は動揺していました。

空気を変えたベテランの“ひと言”

その沈黙を破ったのは、近くにいたベテラン社員のCさんでした。彼女は落ち着いた口調で、こう言ってくれました。
「B子さん、華やかな人が全てってわけじゃないんですよ。地味っていうのは、裏を返せば“ブレない”ってこと。A子さんはいつも変わらずに仕事をこなしてくれるし、私はとても頼りにしてます」
その言葉に、その場の空気がスッと和らぎました。B子さんもハッとしたような表情で、「あ、そうですね……」とうなずいていました。

評価は“ちゃんと見てくれている人”がしてくれる

この出来事をきっかけに、私は“その場の軽い一言”に振り回されるのはやめようと思いました。ちゃんと見てくれている人がいる。それだけで、心が救われた気がしたのです。
人間関係で本当に大切なのは、見た目の印象ではなく、日々の積み重ねによって築かれる信頼だと改めて感じました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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