筆者の友人・S美はシングルの家庭で育ち、母親と2人で生活していました。20代の後半で今の夫と知り合い、結婚することになったのですが、義母はずっとS美とS美の母親をバカにし続けていたそうです。
画像: 嫁の母を「結婚不適合者」扱い、孫娘を見て「男の子が良かった」ウザ姑に → 成長した娘が反撃!

義母

私の夫は、私の母親のことも大事にしてくれる優しい人です。
でも、義母は自分の価値観を絶対に譲らない人で、片親である私の家庭のことをバカにすることが多くありました。

「女手一つって聞こえはいいけど、結局は結婚不適合者ってことでしょ?」
「そんな母親に育てられたんだから、そのうちあなたも離婚するんじゃないの?」

など、結婚してからも嫌がらせはずっと続いていたのです。

疎遠

結婚して3年経った頃、私たち夫婦は娘を授かることができました。
しかし、出産後も義母は態度を変えず「男の子が良かったわね。」「そっちの家の顔ね、かわいそうに。」などと文句ばかり。

私はだんだんと義母に会うのが嫌になってきて、夫に相談。
夫も義母の嫌がらせのことは知っていたため、私の気持ちを尊重してくれて、少しずつ疎遠になっていきました。

思惑

娘はすくすくと成長し、小学校から始めたテニスであっという間に頭角を現し、中学校の頃には全国大会に出場できるほどの選手になりました。
すると、今まで知らん顔をしていた義母が、手のひらを返すように娘にかまうようになったのです。

ある日、我が家に突然義母がやってきました。
義母は「Aちゃん(娘)が帰ってきたら、一緒に買い物に行きましょう。欲しいものがあったら買ってあげるわ。」と言い出したのです。
私はどうして良いのかわからず、とりあえず娘が帰ってくるのを待つことにしました。

反撃

1時間ほどすると娘が帰宅。
リビングにいる義母を見て「え? 何?」と驚いたような顔をしました。
私が「買い物に行こうって誘ってくれたのよ。」と言うと、娘は冷静な声で「ねぇ、何か悪い病気でも見つかったの? じゃないと、急に優しくなる理由が見つからないんだけど。」と言って、自分の部屋に入ってしまったのです。

娘の一言に私は思わず笑いそうになりましたが、義母は怒る気力もないほど落ち込んで帰って行きました。
娘曰く「小さい頃、何で男の子じゃないんだって言われたことがある。おばあちゃん(私の母親)は無条件で可愛がってくれてたのに、この人は何なんだろうって思ってた。」とのこと。

娘の痛快な一言に、私は胸のつかえがとれた気がしました。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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