筆者の話です。
旅行当日、空港に着いてホッとしたのも束の間、財布が見当たらないことに気づきました。
出発まで70分、青ざめる私に残された選択は──
画像: 空港で「財布がない!?」 と青ざめた私──助けてくれた“タクシー運転手さん”の【神対応】

旅行前のまさかのアクシデント

私は旅行が趣味で、この日は東京行きの飛行機に乗る予定。
前日に準備を済ませ
「少し早めに着けてよかった」
と安心しながら地元空港へ到着しました。

出発の70分前で、余裕をもってカウンターにてチェックインも完了。
搭乗までの時間、お土産売り場を見て回り、レジに並んだ瞬間、
「あれ、財布がない?」
バッグの中を何度も探るも見当たらず、心臓がバクバクし始めました。

タクシーで自宅へ、運転手さんの励まし

「家に忘れた!」
と確信した私は、慌ててタクシー乗り場へ。
自宅までは20分ほどですが、朝のラッシュが不安でした。

事情を話すと、運転手さんは
「きっとありますよ」 
と優しく励ましてくれ、裏道を駆使して急いでくれました。
「心当たりはあります?」
と気遣ってくれたものの、私は財布を出した記憶さえなく、不安が募るばかりでした。

自宅で大捜索、そして──

自宅に到着。
「またすぐ空港に戻ると思うので、ここで待っていますね」
と言ってくださり、運転手さんはマンションの下で待機してくれることに。

私は玄関を飛び込むようにして部屋に入り、心当たりを探し回りました。
でも、そもそも財布を家で出した記憶すらなく、頭の中は「どこにあるの?」と真っ白。
バッグの中身を全部ぶちまけ、机の引き出し、クローゼットの中まで何度も見直しました。

それでも見つからず、焦りと不安で胸がギュッと苦しくなります。
「まさか……」
と、ふと目に留まったのは、朝に畳んでおいた布団。
念のためめくってみると、なんとそこからお財布がひょっこり顔を出したのです。

「なぜ布団の中に?」
と自分でもびっくりしながら
「あった!」
と叫び、財布を握りしめて階下へと駆け戻りました。

無事に搭乗、そして忘れられない感謝

「良かったですね!」
と運転手さんも笑顔で迎えてくれ、急いで空港へと引き返します。
飛行機の出発時刻は伝えてあったので、再び裏道を駆使しスムーズに空港へ。
「これなら間に合いそうですね」
と最後まで安心させてくれました。

空港に着くと、私は
「本当にありがとうございました!」
と深々と頭を下げ、搭乗口へと小走りで向かいました。

離陸した瞬間のあの安堵感は言葉では表せません。
朝のラッシュにもかかわらず、迅速に動き、優しい言葉で励ましてくれた運転手さん。
本当に感謝の気持ちでいっぱいで、今でも忘れられない心温まる出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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