旅館やホテルなど自宅ではない場所で過ごす時こそその人の本性が出ることがあります。旅の恥は搔き捨て、ではなく皆で使う場所だからこそマナーやエチケットに気を付けたいですね。今回はそんな旅先のマナーを知らず、驚いた経験のある筆者の知人、Mさんのお話です。
画像: 朝食会場に行こうとすると「まって! ダメダメ!」友人に『慌てて止められた理由』に「危なかった」

友人と行った遠征先で……

Mさんには当時、夢中になって応援しているアイドルがいました。
「わざわざ遠いとこまで来た甲斐があったね!」
ある時Mさんは同じアイドルを応援している友人と、県外のコンサートに遠征に行きました。

「あー楽しかった! 今夜はぐっすり寝られそう」
Mさんは予約していたビジネスホテルで、友人と同じ部屋に宿泊しました。

翌朝Mさんは空腹で目が覚め、「朝ごはん食べに行こう」と友人を起こしました。
「お腹すいちゃった、早く行こうよー」
朝食会場に行こうとドアに向かったMさんに、友人が焦ったように言いました。
「その格好で行くの!?」

ビジネスホテルのマナー

「その格好って……?」
実はMさん、ホテルの部屋に備え付けのパジャマを着たままだったのです。しかも足元は部屋のスリッパのまま。

「着替えなんていいじゃん、このままでいくよー」
「ダメダメ! 着替えて!」
友人の言うところによると、ホテルでは備え付けのパジャマやスリッパで廊下など公の場所に出るのはマナー違反とされているところが多いとのこと。

旅館は浴衣を着て館内をウロウロしても良いことが多いため、Mさんはビジネスホテルでもパジャマを着たまま部屋の外に出て良いと思っていました。
「ほら、ここに書いてあるでしょ」
Mさんは気づいていなかったけれど、部屋の中にも「部屋着でお部屋の外に出るのはご遠慮ください」と注意書きがしてありました。
「知らなかった」
Mさんは慌ててきちんと服を着替え、友人と朝食会場に行きました。

すると朝食会場にはパジャマや部屋のスリッパの人は誰もおらず、Mさんは教えてくれた友人に感謝したそうです。

あやうく恥をかくところでしたね。旅先だからこそ、その場のマナーに従うことはとても大切です。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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