人の失敗や弱さを指摘するのは簡単なことですが、その言葉はいつか巡り巡って自分に返ってくるかもしれません。人のことを言う前に、自分自身を省みることも大切ですよね。今回は筆者の友人が興味深いエピソードを聞かせてくれました。
画像: 入院した私に「自己管理できてない証拠」社員からのLINEに呆然 → 半年後、思わぬ展開にスカッと!

突然の入院

数年前のことです。私は体調を崩して急きょ入院することになりました。
持病もなく、不摂生をしていたわけでもなく、たまたま不運が重なっただけなのですが、それでも職場に迷惑をかけることに変わりはありません。
申し訳なさを感じながら、同じ部署のグループに、現状の説明と謝罪を送信しました。

ほとんどの人が励ましや心配の言葉をかけてくれました。しかし、Yさんというベテラン社員からの返信には目を疑いました。

冷たいメッセージ

「体調崩すのって自己管理ができてない証拠よね~。どうせ不摂生してたんでしょ?」と、体調を心配するどころか、まるで「自業自得」と言わんばかりの冷たい一言。

こちらは病院のベッドで、ただ必死に報告しただけなのに、こんなに突き放すような言葉をかけられるなんて……。
悔しさと寂しさで、胸の奥がズンと重くなりました。

意外な噂

半年後、ようやく体調が回復し、私は職場に復帰することができました。

復帰からしばらくたったある日のこと、社内にちょっとした噂が広がりました。健康診断の結果、Yさんが生活習慣病のリスクを指摘され、会社と保険組合が主催する「生活改善指導」に呼ばれたというのです。

そこで栄養バランスや運動不足など、生活習慣の乱れについて医師から厳しく注意されたとのこと。あの日Yさんから送られてきた「自己管理ができてない証拠」というメッセージを思い出しながら、気の毒だとは思いつつも心の中でこっそりスカッとしてしまいました。

人は誰でも、完璧じゃないから

「明日はわが身」という言葉もあるように、他人事のように考えていた不幸な出来事や事故も、いつかは自分に降りかかるかもしれません。

誰だって、体調を崩すことも、つまずくことも、失敗することもあります。
それを責めるよりも、辛い人の気持ちに寄り添える人でありたい──そんなことを、改めて心に刻んだ出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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