小学校入学を前に、学童保育をスタートする子どもたち。入学式よりも前にランドセルを背負わせてしまうことに、罪悪感を感じていたという友人。新しい環境に戸惑いながらも、少しずつ居場所を見つけていった娘さんの様子と、それを見守る母親の心情を、友人が語ってくれました。
画像: 4月の学童初日、娘の「疲れた」に罪悪感。でも → 5月の連休明け『娘の成長した姿』に母ホロリ

入学式前のランドセル姿に感じた罪悪感

この春、娘が小学校に入学しました。私はこれを機に仕事を始めることに。そのため、4月1日から学童に通わせることにしたのです。

学童は入学式よりも前に登校が始まるようなもの。私は、ピカピカのランドセルを背負う娘の姿を見ながら、心が痛みました。

本来なら入学式を経て、友だちと一緒にスタートを切るはずの娘。それを、私がひと足早く慣れない場所に放り込んでしまうような気がして、罪悪感でいっぱいだったのです。

初日の帰り道、娘の一言に心が揺れる

学童初日の夕方、お迎えに行きました。

娘は緊張した様子ながらも、「お姉さんが遊んでくれたよ」と話してくれました。けれど夜になると、ぐったりと疲れた顔に。「楽しかったけど、疲れた」と、娘はぽつりと言ったのです。

私は仕事を始めたものの、「無理をさせていないかな」「始めるのが早すぎたかな」と、心の中で何度も自問自答しました。

子どもの適応力に驚き、ほっとした瞬間

そして5月。

連休明けには、娘の顔からすっかり緊張が消えていました。

お迎えに行くと、「学童、楽しかった!」と車の中で楽しそうに話す娘。宿題も学童で済ませてくるようになり、家ではゆっくり過ごせるようになりました。

今では、「お母さん、お迎え早い! これから校庭遊びの時間だったのに!」と怒られるほどです。あんなに不安だった4月が、今では嘘のように思えます。

最初は不安しかありませんでしたが、子どもは思っているよりずっと柔軟です。いつの間にか環境に慣れ、自分の居場所を見つけていくのだと心強く思えました。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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