「彼女ができた」と息子に告げられた瞬間、筆者の知人ノリコさん(仮名)は、社会人1年目を迎えた息子の成長を心から喜んだ。けれど、恋に浮かれた息子の口から語られる彼女の話を聞くうちに、「あれ……なんか変かも?」と小さな違和感が芽生え始める。やがてその直感は確信となり、ノリコさんはある“作戦”を決行することに——。
画像: <息子が貢がされてる!?>『記念日を作りたがる彼女』に母、胸騒ぎ! 息子の目を覚まさせた『奇策』とは

ちょっと気になる、息子の恋バナ

ある日、ノリコさんの息子・太郎くん(仮名)が言いました。
「彼女できたんだよ。ちゃんと付き合うの、初めてかも」
太郎くんは社会人1年目。自分で稼ぐようになり、大人の階段をのぼっている最中でした。嬉しそうに彼女の話をする姿が、なんとも愛らしく映りました。

「今度、江ノ島に行きたいらしいんだ」
「ピアノが弾けるんだってさ……」
「料理もけっこうするらしいよ」

恋をしているんだな、とノリコさんは思いました。
顔がほのかに赤くなっていく様子に、胸の奥がじんわりあたたかくなっていきます。

——このときはまだ、「よかったね」と素直に受けとめていたのです。

“恋の浮かれ”にセンサー反応

いつの間にか、聞かされるのはすっかり彼女の話ばかりに。
ノリコさんも最初は「恋っていいなあ」と、微笑ましく聞いていました。
大人になっていく息子の姿が、なんだかくすぐったくて、ちょっと誇らしかったのです。

でも、ある日のひと言が、ふっと引っかかりました。
「母さんってさ、親父との結婚記念日以外にも記念日ある?」
……は? 記念日って、そんなにいくつもあるかいな。
ノリコさんは、思わず心の中でそう突っ込んでしまったそうです。

ただのノロケかもしれない。
けれど、“記念日だらけ”な感覚に、じわじわと引っかかりを覚えました。

そしてその予感は、そう遠くないうちに現実味を帯びてきます。

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