公共の場でのマナー違反は慎んでもらいたいもの……周囲に迷惑をかけることはもちろん、自身に危険が及ぶ行為も少なくありません。これは筆者の友人・O絵がショッピングモールで出会ったとんでもない親子のお話です。
画像: エスカレーターで子を"わざと逆走"させた!? 非常識な親子を撃退した『意外な人物』に、拍手

ショッピングモール

私がよく利用するショッピングモールは、エスカレーターの上りと下りが2本ずつ並んでいて、正面から見ると4本設置されています。

ある日、私がエスカレーターに乗って2階から3階へ移動しようとした時、隣の上りエスカレーターで逆走をしている小学生くらいの男の子がいました。
私は思わず「危ないよ!」と声をかけたのですが、男の子はそのまま走って3階から2階へ。
最初は子どもがふざけているのかと思ったのですが……。

逆走の理由

私が2階の方を振り返ると、その先にはスマホで撮影をしている母親らしき女性がいました。
その女性は男の子を見てゲラゲラ笑っていて、「うまいじゃん!」と一言。

どうやら男の子は母親に撮影させるために逆走をしているようでした。

注意されても……

あまりにも危険だと思ったため、私は戻って注意をしようと思いました。
すると、騒ぎを聞きつけた店員さんが「危険なので、おやめください。」と注意していました。
でも、その女性は「は? 何で? 別にケガとかもしてないじゃん!」と全く気に留める様子はなし。

その間も、男の子は逆走しながら「ママ~! 撮ってぇ!」と騒いでいたので、通りかかった学校帰りの女子高生たちが、逆走する男の子を見て「危ないよ!」と声をかけました。

たったの一言

一人の女子高生が、店員さんと話している女性との騒ぎに気付き、「ねぇ、撮影してるの? これSNSにアップするつもりなのかね?」と隣の女子高生に聞きました。
すると、その女子高生は「何でもバズりゃいいって思ってんじゃない? 自分の子ども使うなんてありえないわぁ!」と鼻で笑って去って行ったのです。

女子高生の言葉を聞いた母親は、気まずそうに子どもの手を引いていなくなりました。
たったの一言でしたが、女子高生の言葉で騒ぎが収束したのは事実……私は思わず女子高生に拍手を送りたくなりました。

お粗末

それにしても、危ないことはダメだと注意しなければいけない立場の母親が、SNSのために子どもに危険な行為をさせるとは……どんな理由があるにせよ、あまりにもお粗末だなぁと感じた出来事でした。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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