思春期や反抗期を迎えた子どもとの接し方に悩む親は多いものです。今回は、子育て中の筆者の友人が、娘との関係を通して感じた親子間のコミュニケーションについて、エピソードを聞かせてくれましたのでご紹介します。
画像: 娘「私の勝手でしょ」奇抜なファッションで校則違反!→ 頭を抱える私、『夫のひと言』に「たしかに」

娘の奇抜なファッション

高校生の娘の服装や髪型が日に日に派手になっていくことに、私はイライラを募らせていました。
奇抜なメイクに校則違反の髪型。「そんな格好で学校に行ったらどう思われるか!」と注意しても、娘は「私の勝手でしょ!」と聞く耳を持ちません。

私の心配は的中し、ある日とうとう学校から「校則違反なので家庭でも指導してください」と連絡が。
私は「ほら見なさい!」と怒ってしまい、娘は泣きながら部屋に閉じこもってしまいました。

夫のアドバイス

帰宅した夫に相談すると、「反抗期なんだから、少しは大目に見てやったら? それに、君も昔は似たようなことしてたでしょ」と言われてしまいました。

そう、実は私と夫は高校の同級生なのです。

夫の言葉に、私は昔の自分を思い出しました。流行のファッションに夢中で、ソバージュにミニスカ、厚底ブーツ……今思えばかなり派手でした。
でも、当時はそれが1番のおしゃれだと思っていたのです。

過去の私を娘に見せると……

私は娘の部屋に行き、「一方的に怒ってしまってごめんね」と謝りました。
そして、「実は、お母さんも若い頃はすごくおしゃれに憧れていて……」と切り出し、当時の私が写っている写真を見せました。

「夜寝る前に髪の毛を編んで、パーマ風にして学校に行こうとしたら、おばあちゃんに『みっともない』って怒られてね。あなたのお父さんには『その髪型、ちょっと古くさいんじゃない?』って言われたのよ! 今考えると笑っちゃうけど、当時は真剣だったのよね」と続けると、娘は私の写真を見て思わずクスッと笑いました。

「お父さん、そんなこと言ってたんだ! 女心を分かってないなぁ」と。

おしゃれで繋がる親子

私は、「お母さんも流行のファッションを楽しみたい気持ちはすごくよく分かるよ」と優しく言い、「でね、校則違反にならない程度でおしゃれを楽しんでみるのはどう? 一緒に考えてみようよ!」と提案しました。

娘も楽しそうに応じてくれて、親子の距離はぐっと縮まりました。
今では一緒にファッションを楽しみつつ、校則の範囲で個性を大事にするスタイルを模索中です。

おしゃれが反抗期を乗り越えるきっかけになるなんて、思ってもみませんでした!

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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