筆者の友人・Y絵は、息子が小学2年生の時に引っ越しをしました。少しずつ生活に慣れ始めてきた頃、Y絵は保護者のボス的存在・Kに目をつけられ、何かと嫌がらせを受けるようになってしまったのです。
画像: <人生何周目なの?>転校先で、ボスママからの"新人いびり" → 別ママからの『アドバイス』に感謝

ボスママ・K

息子が転校した先の小学校は、とても小さな学校でした。
各学年1クラス、全校でも100人ほどしかいなかったため、とてもアットホームな感じが気に入っていたのですが、ボス的存在のKという人が中心になり、私や息子に対して嫌がらせをするようになったのです。

行事や懇談会で顔を合わせるたびに「都会の人は派手よね~。」「H君(私の息子)も派手で浮いた格好してるじゃない?」など、都会から転校してきたことを嫌味のように言われていました。
私も息子もどちらかと言えば地味な方……私は、Kたちの嫌がらせにだんだんと気持ちが落ち込んでいきました。

Mさん

息子が4年生になった時、今まであまり接する機会がなかったMさんという保護者と同じ役員をやることになりました。
私から見たMさんは、とにかく群れない人。
一人でもいつも凛としていて、周囲からも一目置かれているような人でした。

ある日、役員の仕事で学校へ行くと、Mさんと話す機会がありました。
Mさんから「Kさんたちと何かあったの? ずいぶん嫌がらせされてるみたいだけど。」と言われたため、私は何も心当たりがないこと、子どもまで嫌がらせを受けていることを相談してみたのです。

アドバイス

すると、Mさんは「ああいうイジメをするような人たちって、自分がされたら嫌なことを相手にするのよ。私も1年生の時に転入してきたんだけど、最初はひどかったんだよ。」と言いました。

「それでどう解決したんですか?」と私が聞くと「自分がされたら嫌なことをしても、平気な人って思わせればいいのよ。何も気にしない人は面白くないから、そのうちイジメて来なくなるわよ♡」と言って、Mさんはニヤリと笑ったのです。

効果てきめん

私はMさんのアドバイスにいたく感動し、Mさんの言う通りにしてみようと思いました。
学校で顔を合わせても、挨拶だけをしてそのままスルー。
Kたちに何を言われても知らん顔をするようになったのです。

すると、Mさんの言った通り、ビクビクしなくなった私のことをイジメても面白くないと判断したのか、半年ほど経つと何も攻撃をしてこなくなりました。

あんなに割り切れてスカッとしているMさんは人生何周目なんだろう……私はMさんと知り合えたことをとても嬉しく思っています。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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