これは筆者の友人A子から聞いた、心がほっこりする出来事です。
子育てをしていると、思わぬところで人とのつながりが生まれることがあります。
今回は、ママ友とのやりとりを通して感じた“温かい循環”のお話です。
画像: "お下がり"をあげるも「他の子と成長を比べてしまう」落ち込む私 → ママ友の『優しさ』に感激!

気さくで話しやすいママ友

保育園の送り迎えで知り合った、あるママ友。
彼女は私よりも2歳年下の男の子を育てていて、気さくでとても話しやすい人でした。
自然と距離が縮まり、いろんな話をするようになった頃、あることが始まりました。

「うちの子、これもう着ないからよかったら……」
そんな風に、お下がりの服を彼女に渡すのが、当たり前のようになっていたのです。

うちの息子は小柄で、服のサイズも平均より少し小さめ。
ちょうどその時期、彼女の息子さんにはぴったりのサイズだったこともあり、「これ、動きやすくて気に入ってるの」と喜んでくれて、私も嬉しくなったのを覚えています。

ある日、ふと感じた「逆転」の瞬間

ところがある日、ふとした瞬間に違和感を覚えました。

「あれ? もしかして、うちの子より大きくなってる?」

ママ友が手に取った洋服を見ながら、「これ、もううちの子には小さいかも」とつぶやいた一言。
そのとき、私はちょっとだけショックを受けたのです。
2歳年下の子に追い越されるなんて……。
分かってはいたけれど、どこか複雑な気持ちになりました。

まさか、今度は“もらう側”になるなんて

そんな私の気持ちをよそに、数ヶ月後には思いもよらない展開が待っていました。
今度は逆に、ママ友の方から「これ、よかったら着る?」とお下がりをいただくようになったのです。

しかも、状態の良い可愛い洋服ばかり。サイズもぴったりで、私は感激してしまいました。
「まさか、自分がもらう立場になるなんてね」
そう笑い合えるようになったことで、私たちの関係もより深まりました。

優しさは巡って返ってくる

ありがたいことに、洋服代がぐんと浮いたおかげで、月に一度、家族で外食を楽しめるように。
ちょっとした贅沢ができるようになったのも、彼女のおかげです。

この出来事を通して、私は改めて思いました。
「人にした優しさって、巡り巡って自分にも返ってくるんだな」と。

お下がりを“あげる側”だった私が、いつの間にか“もらう側”に。
でもそれは、誰かに差し出した手が、また違う形で自分に戻ってきたということなのかもしれません。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:北レン
経理事務・百貨店販売を経て、現在はWEBライターとして活動中。家事や育児と両立できる働き方を模索する中でライターの道へ。自身の体験を活かしながらリアルで共感を呼ぶ記事を多数執筆。人間関係・子育て・日常の“あるある”を中心に、女性に寄り添ったコンテンツを発信している。

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