気心の知れた友達だと思っていたのに、実はその正体は敵だったという人のことを「フレネミー(=フレンド+エネミー)」と言います。あなたの周りにも密かに存在しているかもしれません……。今回は、筆者の知人Cさんが体験したフレネミーエピソードをご紹介します。
画像: やっとママ友ができたと思ったのに、、、まさかのフレネミー!? 自宅に仕掛けられた『恐怖の嫌がらせ』

ママ友がいなかったCさん

Cさんはフルタイムで働いています。子どもを保育園に通わせていた時は早朝から預けて、夜は遅い時間にお迎えをしていたこともあり、他の保護者とすれ違うこともほとんどなく、ママ友は一人もいませんでした。
小学校に入学するにあたり、行事も増え、学校へ行く回数もきっと増えるだろうと思ったCさんは、時短勤務に切り替えることを決心しました。
それでも学童に通うことにはなったのですが、お迎えが断然早くなったことで、他の保護者と遭遇する機会も増えていき、徐々に顔見知りになっていきました。(……これはママ友ができちゃうかも?!)とCさんは期待していました。

ママ友との楽しい日々……とはいかず!?

しばらくすると、Cさんにとって初めてのママ友ができました。

仲良くなったママ友Zさんとは、お迎えのタイミングが一緒になることが多く、持ち物や服装の趣味も似ていたので、会うたびに話が弾みました。その上、お迎えの後に近くで夕ご飯を親子で食べて帰る仲にもなりました。その時に、仕事の悩みなどをお互い打ち明けたりすることもあり、ママ友ってなんて素敵なのだろう! とCさんは喜んでいました。

しかし、会う回数が増えるたびにどうもZさんの言葉の端々に嫌味っぽさを感じるというか、Cさんのことを卑下するような言い方をしてくるのが気になっていました。

最初はちょっと気になる程度だったのですが、会う日が増えるたびにだんだんその言葉が強くなっていき、彼女と会うことで気持ちが沈んでしまうことを自覚したCさんは、お迎えのタイミングをずらすようになりました。

今度は自宅に異変が……

しばらくすると、Cさんの自宅に異変が起き始めたのです。玄関前の植木が荒らされていたり、庭にゴミが散乱していたりと、その異変は目に余るものがほとんどでした。誰かのイタズラなのかもしれないけど、あまりにも頻繁だったので、Cさんは恐怖に感じていました。
そんなある日、朝仕事に行くために家を出ようとしたら、ドアに何かがあたり、恐る恐る確認すると、まさかのカラスの死体があったのです!
耐えきれなくなったCさんは、夫に相談して警察にも相談しようと決意しました。

外から聞こえてきたのは!?

その晩、Cさんは夫の帰りを待っていると、「何をやっているんですか!?」と庭から夫の大きな声が聞こえてきました。
慌てて外に出ると、そこにはママ友のZさんがいて、手に持っていたのは卵のパック、しかも一個は庭に落とされて割れていました。愕然としてしまったCさんは、「なんでこんなことを……」と聞くと、「だって私よりいい会社に勤めているのが鼻につくんだもの!」と、まるで子どものような言い訳をしてきたのです。ちょうどその時、見回り中だった警察官が夫の大きな声を耳にして駆けつけてくれたので、事情を話し、その場を収めることができました。

Cさんは、これがいわゆるフレネミーだったのかと初めての経験に驚愕するも、あまり気軽にママ友なんて作らなくてもいいのかもしれないなと、思うキッカケになったのでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。

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