1人で子どもを育てるのは大変ですし、心の拠りどころが欲しくなることもあるでしょう。しかし、そんな切実な気持ちを利用しようとする人もいるようです。今回は筆者の友人のシングルマザーが苦い体験談を聞かせてくれました。
画像: シングルマザーの【禁断の恋】幼い息子が懐いた矢先に、、、不倫の先に待っていた『悲劇』とは

マッチングアプリでの出会い

その頃、私は5歳の息子を育てながら仕事と育児に追われ、シングルマザーとして奮闘していました。
そんな私の支えとなっていたのが、マッチングアプリで知り合った拓也さん(仮名)です。

拓也さんは優しく、私の話を真剣に聞いてくれました。
最初は軽い気持ちでしたが、徐々に私は彼に惹かれていき、数ヵ月後に交際をスタートさせました。

不倫の発覚

しかし、幸せな時間は長くは続きませんでした。ひょんなことから、拓也さんには妻がいることが発覚したのです……!

自分は不倫相手だったのだという事実を突きつけられ、私は大きなショックを受けました。
それでも、拓也さんは「本当に大切なのは君たちだ」と言ってくれ、息子も彼を慕っていました。

その言葉と息子の笑顔に、私は複雑な思いを抱えながらも、ズルズルと不倫関係を続けてしまいました。

かりそめの幸せ

拓也さんは息子を遊園地に連れて行ったり、プレゼントを買ってくれたりと、まるで本当の父親のように接してくれました。
週末は3人で過ごすようになり、私はこれが本当の家族なのではないかと錯覚し始めていました。

しかし、そんなかりそめの幸せが長く続くはずがありません。
ある日、不倫の事実を知った拓也さんの妻が、怒って私の家に乗り込んできたのです。

怒鳴り声を聞いて怯える息子と、泣きながら怒る拓也さんの妻。私はその光景を見て、ようやく「なんていうことをしてしまったんだろう……」と目が覚めました。

未来に向けての決断

思い返せば、拓也さんは「君たちが大切だ」と言いながらも、結局は妻と離婚する気配はありませんでした。
自分たちが彼にとって都合の良い存在でしかないことに気付いた私は、「本当に大切なのは息子と自分の将来。このままではいけない!」と心を入れ替え、拓也さんとの別れを決意。

拓也さんと妻はおそらく離婚せずに済んだのでしょう、慰謝料を請求されることはありませんでした。もちろん、あれから一切の連絡を絶ち、これからも会うつもりはありません。

「もう拓也おじさんとは会えない」と説明すると、息子は涙を流しました。
そんな息子を抱きしめながら、私は自分が犯した過ちの大きさを痛感し、シングルマザーとして息子をしっかりと育てていくことを改めて心に誓いました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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