昨今は、離婚自体は珍しいことでもなくなってきました。ただなかには「両親がそろっていないと不幸。」「片親だと子どもが非行に走る。」といった偏見を持っている方もいます。今回はシングルマザーの母親に育てられた友人の義実家でのエピソードを紹介します。
画像: 義父「嫁ちゃんは、片親だから苦労したでしょ」一同凍り付くも → 嫁には『全く刺さらなかったワケ』

シングルマザー

私の父は私が5歳のときに病気で亡くなりました。

それ以降、母は再婚はせず、女手一つで私と3つ下の双子の妹たちを育ててくれたのです。

私たちが幼いころに父は亡くなったので、正直あまり記憶に父親はおらず、女4人家族だったという認識です。

義実家に帰省

結婚して初めてのお正月、旦那と一緒に旦那の実家へ帰省しました。

お昼から宴会が始まり、御馳走をあてに飲み続けていた義父は少々酔っぱらってしまったようです。

そんな義父が家族団らんの席で「〇〇さん(私の名前)は片親で育ったから、思春期に欲しいものが買ってもらえなかったり、貧しい生活を強いられたりしてきただろう。結婚したからもう大丈夫だね。」と話し始めました。

すると義母や義姉が「お父さん、失礼なこと言わないで!」と仲裁に入ってくれました。

義父に悪気はないのでしょうが、なんとなく片親を批判されているような空気に……。

自慢の母親

実は私の母親は私たち姉妹を育てながら、大手企業で上位の役職まで昇進。
そのため稼ぎが良く、一般家庭と同等かそれ以上の生活を送らせてもらえていました。

さらに母は仕事が忙しいはずなのに、私たちの学校行事には欠かさず顔を出してくれました。

そういった母のおかげで、私たち姉妹が片親であることを理由に寂しい思いをしたことはありません。
当然、お金の面で苦労を強いられたこともありません。

わざわざ口にすることでもないと思い、旦那にしか伝えていないため義両親は知りませんが、私が結婚したときにも母は結婚祝いに100万円という大金を包んでくれています。

そんな立派な母にここまで育ててもらえたことを私は誇りに思っています。
また母がメンタル面にも寄り添って育ててくれたおかげで、私自身自分に自信を持てています。

片親批判のような雰囲気にはなってしまいましたが、そんな母のおかげで、私に義父の言葉が刺さることはありませんでした。

【体験者:20代・女性正社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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