クリニックの医療事務として新しくパートで入ってきた50代の女性。
長いブランクがあったものの、予想外の仕事ぶりに周囲から反響が!?
筆者の友人D子の職場で実際にあったエピソードをご紹介します。
画像: 「本当は若い子がよかった」期待ゼロの【50代新人パート】が『なくてはならない存在』へ! 華麗な逆転劇

50代新人パートのF美さん

私は医療事務として長年クリニックで働いています。
そんな中、新しくパートで入って来た50代のF美さん。

院長は
「もっと若い子がいいんだけど、人が足りないからなあ」
とずいぶん失礼な発言。

F美さんは若い頃に病院で医療事務として働いた経験があったものの、結婚後は長い間専業主婦として子育てに専念していて、本人も

「長いブランクあるので、一から教えてもらえればと思います。頑張りますのでよろしくお願いします」
と初々しく挨拶。

誠実で明るい対応で、意外な展開に

周りも
「最初は焦らず頑張ってくださいね」
と声をかけ、F美さんを即戦力としては正直期待していませんでした。

しかしF美さん、最初こそ
「最近のレセプトコンピューターは難しいですね」
と戸惑いがちだったものの、とにかく誠実で明るい対応が徐々に患者さんの気持ちを掴むように。

「今日はいい天気ですね」
「ゆっくりで大丈夫ですよ」

どんなに忙しくても目の前の患者さんにきちんと向き合うF美さん。
F美さんが来てからクリニックの雰囲気も、より明るくなったように感じました。

気づけばなくてはならない存在に!?

ある日、高齢女性の患者さんが
「あなたの笑顔、本当にホッとするわ」
とF美さんに言いました。

それを聞いていた周りのスタッフも
「F美さんの働きぶりは見習うものがある」
と感心。

持ち前の前向きさで仕事もどんどん覚えていったF美さんは、気づけば職場になくてはならない存在に。

最近はF美さんが休みの日に院長が
「今日はF美さんいないの?」
と頼りにするように。

F美さん自身は
「こうやって社会の中で働かせてもらえることが嬉しいです」
とあくまで謙虚。

私自身も、F美さんの働きぶりに大いに触発され、より積極的に仕事に励むようになりました。

年齢やブランクを言い訳にせず、いつも前向きで誠実に仕事に取り組むF美さんに、改めて大事なことを教えてもらった気がします。

【体験者:40代・医療事務、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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