これは筆者の高校生の娘が電車の座席にスマホを忘れて降りてしまったときに起きた心温まる出来事です。人間関係も希薄になって他人にかまうことも少なくなった世の中ですが、やはり困ったときに手を差し伸べられるやさしさは心にしみますね。
画像: 降車時に「スマホを忘れた!」無情にもドアは閉まり「どうすれば」→ 女性客の『ナイス機転』に感謝!

あ! スマホを座席に忘れ……

これは私が電車に乗って出かけたときのことです。スマホを見ていたらいつの間にか居眠りをしてしまっていたようで、気が付いたら自分が降りる駅に電車が到着していました。

私は咄嗟に飛び起きて電車を降りたものの、手に持っていたはずのスマホがありません。
慌てて降りたときに電車の座席に置いてきてしまったのです。

あっ! と思ったときにはドアが閉まりかけていて、「どうしよう!?」と絶望しながら車内を見ると、私のスマホを手に持って振りながらこちらを見ている女性の姿が!

しかも、笑顔で「大丈夫!」と言わんばかりに頷いてくれています。
その笑顔を見て私は不思議とピンときました。

「次の駅で待っていてくれるのかも!」

女性の笑顔を信じて!

駅員さんに言った方がいいの? と思いながら、私はその女性の笑顔に確信を持ち次の電車に乗って次の駅まで行くことにしました。

すると私の確信は見事に的中!! 女性は次の駅のホームで私のスマホを持ってキョロキョロしながら、私が電車から降りてくるのを待っていてくれたのです。

おかげで私はすぐに自分のスマホを受け取ることができて本当に助かりました。聞けばその駅は本来女性が降りる予定の駅ではなかったようです。

それにもかかわらず、わざわざ私にスマホを渡すだけのために次の駅で降りてくれていたのです。

無言のアイコンタクトで通じ合えた!

丁寧にお礼を言うと、「これくらい何でもないから」と女性は笑顔で手を振ってまた次の電車に乗って行ってしまいました。

駅員さんに預けることもできたと思いますが、無言のアイコンタクトで通じ合うことができたことや、女性のやさしさに心が温まりました。

今やスマホはお財布代わりでもあり、無くすと一番困るものです。世の中悪い人ばかりではなく親切な人もいて幸せな気持ちになる出来事でした。

【体験者:10代・女子高校生、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。

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