育休後の職場復帰。それは多くの母親にとって、希望と不安が入り混じる瞬間です。しかし、現実は厳しく、理解されない環境や心身の疲労と闘う日々が待っていることも。育休を終えた友人は、元の職場に復帰します。しかし、職場の無理解に苦しみ、心身の限界を迎え……。そして友人がとった決断とは? 貴重な体験談を、聞かせてくれました。
画像: 心療内科に行った私に「あの病院って、すぐ診断書を書くよね」無神経な上司にイラッ! 私が取った決断は

予想以上に厳しかった子育てと仕事の両立

フルタイム勤務の私は、出産・育休を経て会社に復帰。子どもは保育園へ預けましたが、急な発熱や体調不良で休むことがありました。

会社には丁寧な報告を心がけたり、自分ができる仕事は積極的に引き受けたりとできるだけフォローもしていましたが、上司の理解はまったく得られず、嫌味を浴びせられる日々。私に聞こえるように「子どもが子どもがって休めて気楽なもんだよな」「おれも子どもがって理由で休もうかな」と話すのです。

上司は結婚して子どももいます。しかし、部署内も出産後復帰した女性はおらず、周りからの「冷ややかな目」を感じていました。

心身の限界と医療機関の受診

そして仕事と育児の両立によるストレスは、最終的に体のあちこちに体調不良という形で表れました。頭痛、耳鳴り、腹痛、目の痛みなど。半年間、体調不良に苦しみ、やっと心療内科を受診しました。

医師からは、「体が悲鳴を上げているから、すぐに休むように」と言われ、診断書を書いてもらったのです。

それを上司に報告すると、「どこの病院行ったの? ああ、あそこの病院? あそこってすぐに診断書書くって有名な病院なんだよ」と言ったのです。

あまりの言葉に、私は絶句。何も言い返すことは出来ませんでした。

自己回復への決断

診断書を提出してもなお暴言を吐く上司に、心底嫌気が差し冷静になった私。「自分の健康は、自分にしか守れない」と考えるようになりました。

そして勇気を出して、休養を取ることに決めたのです。私の体はとっくに限界を超えていて、今回の休養は自分の健康を守るために必要なものだったと今は思えます。

休養のおかげか、体調は戻ってきています。仕事ももちろん大切ですが、今は自分の健康、家族の幸せを一番に考えるようになりました。

【体験者:40代・会社員、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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