これは筆者の知人が、家族で遠方に引っ越した時の出来事です。新しい学校で友達ができず「学校に行きたくない」と泣く娘を心配していたけれど、次第に娘の様子が変化してきて……?
画像: 「一人でいるのがつらい」転入した学校に馴染めず【毎晩泣く娘】数ヶ月後 → 笑顔が戻った理由

夫の転勤で、都会→遠く離れた田舎に引っ越してきたわが家

私はとある田舎で、夫と娘と3人で暮らす主婦です。元々は東京に住んでいましたが、夫の転勤で遠く離れたこの地に引っ越してきたのです。

夫の転勤が決まった時、娘は中学1年生。娘は「せっかくできた中学の友達と離れたくない。でも家族バラバラになるのも嫌」と悩んでいました。

『夫だけ単身赴任』か、『全員で一緒に引っ越す』か、何度も家族会議を重ねた末、全員で引っ越すことにしたのです。

新居は田園風景広がる一軒家で、ご近所さんは優しい人が大半でした。しかし、【都会から来た】と言うだけで拒絶反応を示されてしまうことも度々ありました。

そして娘は、転入した中学校でなかなか馴染めず、「誰からも話しかけてもらえない」「一人でいるのが辛いから、学校に行きたくない」と毎晩泣いていたのです。

そんな娘の様子を見て、「転勤」と言う大人の都合で、娘に辛い思いをさせてしまっていることが申し訳なくて『やっぱり私と娘は東京に残れば良かったかもしれない』と後悔した私。

しかし、日がたつにつれて、娘に変化が現れ始めたのです。

「このままではずっと独りぼっち」危機感を覚えた娘は、勇気を出して……

元々、娘は引っ込み思案で、自分から友達に声をかけたり遊びに誘ったりするのが苦手な子でした。

しかし新しい学校で孤立してしまったことで、「このままでは、これからの学校生活がずっと独りぼっちになってしまうかも」と危機感を覚えたそうです。そこで娘は、勇気を出して自分から周りの子に声をかけるようになったのです。

最初はぎこちなかった子たちも、都会から来た娘の持ち物や言葉が新鮮だったらしく、次第に人が集まってくるように。転入して数ヶ月たった頃には、毎週のように家に友達が遊びにくるようになっていました。

一時はどうなることかと思いましたが、東京にいた時よりも活発で笑顔が増えた娘を見て、子供の成長力に驚かされるとともに、「家族全員でこの地に来て本当に良かった」と思う今日この頃です。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。

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