友人Aの話です。
義父の通院に付き添った際の、義母のまさかの対応に戸惑い、義実家との関係を見直すきっかけになった出来事を紹介します。
画像: 看護師「ご家族も一緒に」義母「嫁は外にいて」私は家族じゃないんだ──義両親に尽くした嫁が『絶句した瞬間』

頼まれたからこそ、丁寧に対応したのに

高校の同級生だった夫と結婚し、新婚当初のこと。
義父の体調が悪く、義母から「病院まで連れていってほしい」 と頼まれました。
Aはもちろん快諾し、義両親を車に乗せて病院へ。

受付や診察の手続きもすべて対応し、待ち時間も不安そうな義父に優しく声をかけながら寄り添いました。
少しでも気が紛れたらと、笑顔を絶やさずに接しました。

少しずつ心を通わせていたと思っていた

問診と検査を終えたあと、先生の説明を待っている間も、義両親と他愛ない会話をしながら気遣っていたA。
数年にわたる付き合いで距離も近くなってきたと感じていたため、自然と「家族」 として接していました。

義母とも冗談を交わしたり、親しげな会話ができるようになってきたと感じていたのでした。
お互いに少しずつ歩み寄れていると思っていたぶん、まさかそこで線を引かれるなんて思いもしなかったのです。

「あなたは外にいて!!」

検査結果を聞く順番になり、看護師から
「ご家族も一緒に」 と案内されたそのとき、義母が突然きっぱりと言ったのです。

「あなたは外にいて!!」 と。
思わず固まるAをよそに、義母はすっと診察室の中へ。

あっけにとられたまま、Aの目の前でドアが閉まりました。
(私は家族じゃないってこと?) という思いが胸に広がり、ただ黙って椅子に座るしかありませんでした。

夫と話し、少しずつ距離を置くことに

幸い、義父の病状は命に関わるものではなく、その点は安心しました。
けれど、便利なときだけ頼られて、大事な場面では線を引かれる。
その事実に心がざわつきました。
モヤモヤした気持ちは帰り道も消えず、車内はずっと重たい空気のまま。
何とか義実家まで義両親を送り届け、帰宅すると涙がこぼれました。

夫の帰宅後、一部始終を話し今後の関わり方について相談。
その日を境に、義実家の用事は夫が優先して行うことになり、Aは少しずつ距離を置くようになったのです。
義母のあの言葉は、今もふとした瞬間に思い出してしまいます。

【体験者:50代・会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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