筆者の話です。結婚後、初めて義実家へ帰省した時のこと。長距離移動の疲れと、義母の言葉にモヤモヤした気持ちは、今でも忘れられません。
画像: 「実家に帰ればよかった」 初めての義実家で感じた『歓迎されてない感』 が忘れられない話

初めての帰省

夫は転勤族。
結婚式が終わった後そのまま新婚旅行へ行き、私も赴任先に入りました。
地元からは飛行機の距離だったため、最初の帰省は結婚してから3ヶ月後の連休。
道が混み合ってはいけないと、夜中に赴任先を出発し、高速道路を使って約6時間。
夫の実家に到着したのは早朝でした。

準備されていなかった布団

運転を交代しつつの帰省でしたが、私たちは2人ともクタクタ。
合いかぎを使って家に入ると、義両親が眠たそうに起きてきてくれました。
軽く挨拶をすませ、寝ようと夫の部屋に入ると布団が見当たりません。

「え? 布団はどこ?」
と夫に尋ねると、押し入れから一組の布団を取り出してくれました。
それは夫が独身時代に使っていたもので、結婚前の帰省時に使っていたまま、押し入れにしまわれていたようです。

気づいてしまったこと

呆然としていると義母が現れ
「布団は今日帰ってきたら一緒に買いに行こうと思ってたの。息子の布団でとりあえず休んでてね」と言って去っていきました。
でも、私たちは帰省の数日前から日程を伝えていて、出発の時間も事前に知らせていたのです。

疲れていたので一度横になってみたものの、時間が経つにつれどうしても気になります。
私はアレルギー体質なので、布団の匂いやホコリが鼻を刺激しはじめました。
夫を起こし、布団を干し、シーツも洗いました。

夫は
「気にしすぎ」
と笑っていましたが、私には無理でした。

あの時のモヤモヤ

(こんなに疲れているのに……)と思いながらも動くしかなかった自分。

その時、ふと気づいたのです。
(私のための準備は何もなかったんだ) と。
初めての帰省。
てっきり必要なものは準備されていると思っていた私は、がっかりしてしまいました。
だったら、自分の実家に帰ればよかった──そう思わずにはいられませんでした。

それ以降、義実家に帰省する時は、自宅からシーツを持っていくか、朝到着して布団が干せる時間帯にするようにしています。
けれど、あの初めての帰省で感じたモヤモヤは、今でも忘れられません。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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