これは筆者の知人A子から聞いたエピソードです。A子は幼い頃から母と2人で暮らしていました。母はとても厳しく、A子は反発ばかり。しかし母が亡くなった後、ある手紙を見つけ、その中に書かれていた言葉に涙が止まらなくなったといいます。
画像: 母が残した【最後の手紙】「厳しくしてごめんね。でも──」娘が『涙が止まらなかった理由』

厳しかった母との毎日

A子の母は、女手ひとつでA子を育てました。朝早くから夜遅くまで働きながら家事もこなし、A子の勉強や生活に口うるさく注意していました。

「ちゃんと宿題はやったの?」「礼儀を大切にしなさい」「お金は計画的に使いなさい」

A子は、そんな母の言葉がうるさくて仕方ありませんでした。友達と遊びたいのに門限は厳しく、お小遣いも少なく、「なんでこんなに厳しいの?」とよく不満を口にしていました。

思春期になると、A子はさらに母と衝突するように。「もう口出ししないで!」と強く言い放ち、母が悲しそうな顔をしていたことにも気づかずにいました。

突然の別れ

A子が社会人になって間もない頃、母が病気で倒れました。入院してからはあっという間で、何も言えないまま母は旅立ってしまいました。

もっと優しくすればよかった。もっと話せばよかった。

後悔ばかりが募り、A子はしばらく立ち直れませんでした。

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