学歴社会といわれる日本。他人だけではなく、身内にも学歴でマウントを取る人は少なくないようです。筆者の友人・T江は、高校入学時に伯母にあたる人から衝撃の一言を放たれたと言います。T
江のエピソードをご紹介しましょう。
画像: 「誰でも入れる学校ね♡」母・叔母と同じ学校へ入学した私を『見下した親戚』→ その末路とは──?

誰でも入れる学校?

私は高校進学時に、自分の母親と母親の妹(叔母)も通った地元の女子高を選びました。
無事に合格したため、祖父母へ報告へ行くと、同居していた伯母(伯父の嫁)に「あぁ、あの学校は誰でも入れるもんね♡」と鼻で笑われたのです。

祖父母や母親、叔母はその学校をとてもいい学校だと思っていたため、伯母のその一言にものすごく腹を立てていました。
私もせっかく合格して心を躍らせていたのに、自分の志望校を馬鹿にされたような気がしてその一件から伯母のことが苦手になりました。

元教師

その伯母は元教師。
伯父との結婚と同時に専業主婦になっていたのですが、とても気難しい人で、同居していた祖母とは険悪な状態でした。

それからも祖父母の家に行くたび、伯母は私に対して「あんな低いレベルの高校なんか卒業しても未来はないよねぇ」など暴言を吐いてきたのですが……。

灯台下暗し

伯母には私と3歳違いの娘がいました。
私には従妹にあたるのですが、小さい頃から伯母とは喧嘩ばかりしていました。
伯母は私に対してあんなに偉そうなことを言っていたのに、自分の娘は勉強が大嫌いで遊びほうけていたため受験できる高校がなく、何とか受けた学校も不合格。
中卒で就職することになったのですが、激怒した伯母は相手にしなかったそうです。

そのときは「今の学校はどうかしているのよ!」「人のことをバカにして!」などとさんざん学校に文句を言っていましたが、結局娘にもつらくあたるため母親に愛想を尽かした娘は家出。
祖母は孫のことをとても心配していましたが、伯母は大事な一人娘とも絶縁状態になってしまったのです。

一人ぼっち

その後、娘とは絶縁状態のまま祖父母と伯父が相次いで他界。
伯母は一人暮らしになり、持病のリウマチが悪化したのですが、誰も介護をしてくれる人がおらず、一人寂しく施設に入る羽目になりました。

他人を見下すような態度を取り続けた伯母は、娘からも相手にされなくなってしまったのです。
今どうしているのかと気にはなりますが、伯父の葬儀にも来なかったので、きっと伯母との溝は深いんだろうなぁと思っています。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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