妊娠・出産は女性にとって大きなライフイベントです。特に初めての出産ともなると不安も大きく、里帰り出産を選ぶ人も多いですよね。そんな中、今回はあえて【里帰りしない】選択をした友人の体験談をご紹介します。
画像: 母「里帰り出産したら?」私「別に1人で大丈夫」断った結果 →「ごめんなさい!」育児ナメてました

理想の子育てを実現したい!

第1子を妊娠した時、私は母から里帰り出産を勧められました。
母は「初めての出産だし、何かと大変よ」と心配してくれましたが、当時の私は「ネントレをして自分で眠れる子にしたい」「完全母乳で育てたい」と理想の子育て像を抱きすぎていて、実家に帰ると自分のペースが乱されると思い込んでいました。

夫と2人で協力すれば何とかなるだろうという根拠のない自信もありました。

その結果、意地を張って「別に1人で大丈夫!」と母に宣言してしまったのです。
母もムッとしたのか「あ、そう? じゃあ頑張りなさい」と少し突き放すような口調で言いました。

想像を絶する現実

しかし、育児は想像以上に大変でした。
産後の体調はなかなか回復せず、睡眠不足とホルモンバランスの乱れからか、些細なことで苛立つ日々。夫と衝突することも増えました。

夜泣きがひどい時は、子どもを抱いたまま朝まで一緒に泣いたこともあります。
運悪く夫も異動で急に忙しくなってしまい、思うように頼ることもできず……。

心身ともに疲弊していく中で、私はどんどん追い詰められていきました。

「こんなことなら里帰りすればよかった」と何度も後悔しましたが、今さら母に頼ることもできず、1人で抱え込むしかありませんでした。

母の言葉に涙

そんなある日、母が様子を見にきてくれました。
やつれた私を見て、母は「……ごめんね、無理させて」と言ってくれました。

母のあたたかい言葉に、張り詰めていたものがプツンと切れてしまった私は、子どものように泣きじゃくり、弱音を全て吐き出しました。

母は何も言わずに抱きしめてくれ、そのまま数日間、住み込みで家事や育児を手伝ってくれることに。これほど母の存在を頼もしく思ったことはありません。

第2子出産と学び

数年後、第2子を妊娠した時は迷わず里帰り出産を選択!
その結果、実家で母にサポートしてもらいながら、ゆったりとした気持ちで育児に臨むことができました。

初めての出産の時は意地を張ってしまいましたが、親の助けを借りることは決して恥ずかしいことではありません。
周りのサポートを素直に受け入れることも、子育てには大切なのだと学びました。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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