エイプリルフールの冗談で「彼と別れた」と友人に話したら──「二度と嘘はつかない！」と誓ったワケ

エイプリルフールの冗談

エイプリルフールが近づくと思い出す、ある失敗談があります。

ある年の4月1日、私は軽い気持ちで友人のC子に「彼と別れた」と嘘のメッセージを送りました。

ただの冗談のつもりだったのに、まさかあんな事態になるとは夢にも思わなかったのです――。

嘘が拡散され、思いもよらない事態に――！？

数時間後、そろそろネタばらしをしようかなと思っていると、C子から着信がありました。

電話に出ると、なんだか妙にテンションが高い様子。
「大丈夫！ みんなで励ますから！」と言われ、嫌な予感がしました。

予感は的中。
なんと、私の「別れ話」は仲の良い友人たち全員に、グループメッセージで拡散されていたのです。

そうこうしているうちに、仲間たちから励ましの言葉やスタンプが、嵐のように送られてきました。
しかもC子は、慌てふためいている私に向かって、早くも合コンをセッティングしていると言うではありませんか。

たった数時間で、私の次の恋愛へ向けた準備がばっちり整えられていたのです。

激しく後悔

慌てて「嘘だよ！ エイプリルフール。本当は別れていないの」と訂正しようとするも、時すでに遅し。

「無理しなくていいよ。まだ気持ちが整理できていないんだね……」と、話を聞いてくれません。
合コンの誘いを断ろうとしても「今はそんな気になれなくても、絶対に楽しいから！ 気分転換においで！」と、仲間たちから何度も迫られるはめに。

いくら訂正しようとしても、友人からまたほかの友人へと、どんどん情報が拡散されていきます。
一番は彼に申し訳なく、私はなんてことをしてしまったんだと、冷や汗ものでした。

もう嘘はつかない！

これはエイプリルフールの嘘なんだと、全員の誤解を解くのに結局、丸一日を費やしました。

エイプリルフールのちょっとした冗談が、これほどの大騒動を巻き起こすとは……。
精根尽き果てた私は、この日以来、いかなるときも軽々しく嘘をつかないと心に誓ったのでした。

みなさんも、エイプリルフールの嘘には十分気を付けてくださいね。

【体験者：30代女性・看護師、回答時期：2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。