筆者の友人・A穂の夫は長男。義実家はA穂の家の近所で、義両親ともうまくお付き合いしていました。義妹にあたるN美は昔の価値観を大事にする人。「私は次男の嫁だから」「お義姉さんにお任せします」が常套句で──。
画像: 義父の介護に「お義姉さんがやるって言えば済むのに。長男の嫁でしょ?」押し付けてくる義妹 → 夫が反論

義妹

義妹のN美は、都合の良い時にだけ昔の価値観を持ち出し、長男の嫁である私に何でも押し付けるところがありました。
そのくせ「娘になったんだから」と義両親にお金の無心をすることも。
夫も私も、あまり好きになれないタイプの人でした。

介護

あるとき、義父が急に倒れ、介護が必要な状態になってしまいました。
義実家は義父と義母の2人暮らし。
どう考えても義母一人ですべてを担える状態ではありませんでした。

私たち夫婦と義弟夫婦が義実家に呼ばれ、これからのことを話し合うことになりました。
するとN美は開口一番「お義姉さんが手伝えばいいんじゃないですか? だって長男の嫁でしょう? 将来的には家を継ぐ立場なんだから」と言い放ったのです。

義父の希望

義母は「お父さんの希望もあって、ここで介護してあげたいんだけど。みんな、どのくらい協力してくれる?」と尋ねました。
義父はみんなに迷惑をかけることは申し訳ないけれど、家にいたいと希望していたのです。

私が「土日なら仕事も休みだから大丈夫ですよ」と言うと、N美は「え~? だってパートでしょう? 実家の方が大事じゃないですかぁ」と嫌味ったらしく言ってきたのです。

反撃

「お義姉さんがやるって言えば、話は終わりでしょ? 家も近いんだしやれば良いじゃないですか」と言う義妹に対し、ついに夫の堪忍袋の緒が切れました。
「いい加減にしろよ! 自分がやりたくないだけだろ? 金貸してほしい時だけ入り浸って、何でもかんでもうちに押し付けないでくれるかな? そんなに嫌ならこっちで全部考えるから、もう帰ってくれ!」とN美を追い返したのです。

その後、義母と私たちは在宅で介護ができるように手続きを行い、住宅の改修工事なども行いました。
義父の状態もだいぶ安定し、ヘルパーさんや施設のサービスなどを併用しながら、協力して介護を行っています。
義弟はたまに顔を出してくれますが、N美が義実家の敷居をまたぐことは一切ありません。
あまりの自分勝手さに、家族一同、呆れ果てています。

【体験者:40代女性・パート、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.