ひと昔前までは結婚をしてその家の嫁になるというと、自分を犠牲にしても義両親や旦那さんに尽くさなければならないというイメージがありましたよね。しかし最近では結婚後も自分らしく生きる女性も増えています。今回はそんな結婚にまつわるイメージで、驚きの経験をした筆者の知人、Aさんのお話です。
画像: 「この家の嫁になるつもりはありません」「へ!?」結婚の挨拶で言い放った『息子の婚約者』その真意は

息子の婚約者

Aさんは就職でひとり息子が家を出たため、旦那さんと2人暮らしでした。

ある日息子から「結婚したい人がいる」という連絡があり、Aさんはビックリ。急ではあったもののおめでたいことなので、Aさんは大急ぎで4人で顔合わせの食事をする日取りを決めました。

「いらっしゃい!」
息子が婚約者として連れてきたのは、大人しそうな女性。Aさんは腕によりをかけて作ったご馳走をテーブルに並べ、息子と女性に振る舞いました。

「いい人そうで良かったわね」
「ほんとだな」
息子の婚約者は緊張しているのかもともと無口なのか、食事中もあまり自分から話すことはありません。そこが控えめで奥ゆかしい感じがして、Aさんも旦那さんも好感を持ち始めていました。

婚約者が豹変し……

食事の間はとてもいい雰囲気でしたが、空気が一変したのはAさんの旦那さんの「ママ、お茶くれる?」という一言からでした。
「はいはい、みんなお茶飲むわよね」
Aさんはお湯を沸かすために立ち上がると、いきなり息子の婚約者が立ち上がりました。

「あの……」
「あら、どうしたの?」
息子の婚約者は大きく息を吸って、急に激しい口調で怒りだしました。
「私はこの人の妻になりますが、この家の嫁になるつもりはありません。もし同居しても自分のことは自分でやってくださいね! もちろん介護もしません!」
いきなり何を言いだすのかと、Aさんと旦那さん、息子さんはビックリ。

「おい、急にどうしたんだよ」
息子さんがそう尋ねると、婚約者はキッとAさんの旦那さんを睨みながら言いました。
「自分のお茶も入れられないお舅さんなんて先が思いやられるわ!」
「そんな」
Aさんにとってはいつものことであまり意識していなかったのですが、どうやら婚約者はAさんの旦那さんがAさんにお茶を淹れろと言ったのが気に入らないようでした。

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