親のアドバイスを聞かなかったことを、大人になってから悔やむ人は意外と多いのではないでしょうか? 当時は分からなかった親の思いに、今さら気付くこともありますよね。今回は筆者の友人A子のエピソードをご紹介します。
画像: 母の提案を受け入れていれば、、、! 大手企業に就職したけど → 『過去の自分の選択』を悔やんだワケ

英会話教室への誘い

幼い頃、母から「一緒に英会話教室に通ってみない?」と誘われたことがありました。
親子で一緒に英語を学べる教室が近所に新しくできて、母は私と一緒に通いたかったようです。

しかし、私は全く乗り気になれず……。友達と遊ぶ時間が減るのが嫌だったし、英語なんて将来何の役に立つのか、ピンとこなかったのです。

「え~、行きたくない」と拒否すると、母もそれ以上は私を説得しませんでした。

英語に苦戦する日々

時は流れ、私は社会人になりました。
念願の大手企業に就職できたものの、配属されたのは海外事業部。英語が必須の環境で、私は毎日苦労することに。

会議では外国人の同僚が何を話しているのかさっぱり分からず、重要なメールも翻訳ソフト頼み。細かいニュアンスが理解できず、歯がゆい思いをしてばかりです。

それに比べて、同期はペラペラと英語を話し、新入社員とは思えないほど活躍しています。彼女は幼い頃から将来を見据え、地道に英会話教室に通い続けたそうです。

私は過去の自分の選択を悔やみました。

母の意外な一面

一方、当時「じゃあママだけでも行ってみようかな~♪」と1人で英会話教室に通い始めた母は、なんだかんだで10年以上も続け、今では随分英語が堪能になっていました。

外国人の友人と出かけたりと、楽しそうに過ごしている母の姿を見て、私はさらに自分の判断の甘さを痛感しました。
「あの時、母と一緒に行っていれば、私も今頃は英語を話せてたのかな……」と後悔しつつも、後の祭りです。

今更ながらの英会話レッスン

今になって、私は母から英語を教わる羽目になっています。まさか、自分が母から英語を習う日が来るとは夢にも思いませんでした。

あの時、母の提案を受け入れていれば……と、今でも時々考えてしまいます。
子どもだった自分にそこまでのことを求めるのは無茶な気もしますが、せめてもう少し考えてみれば良かったなぁと悔やまずにはいられません。

何事もすぐに決めつけずに、まずは挑戦してみることって大切ですよね。還暦をとうに過ぎているのに生き生きと英語を話す母を見て、そんなことを思う今日この頃です。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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