筆者の友人・A美は息子が小さい頃に離婚し、実家に戻って両親と暮らしていました。子どもを連れての再婚は難しいと思っていたA美は、息子の事も受け入れてくれるSと出会い、再婚へ突き進んで行ってしまうのですが……?
画像: 親の言う通りにしておけば──。「再婚はまだ早すぎる」反対を押し切って子連れ再婚 → 悲しい結末に

再婚

私は長男が小さい頃に離婚し、実家で両親と暮らしていました。
生活には困っていませんでしたが、男の子には父親が必要だと思い込み、子どもを連れての再婚をしたいと考えるようになったのです。

そんな時、知人の紹介でSという男性と知り合います。
Sは結婚経験はないものの、息子の事も受け入れてくれて、付き合って2ヶ月ほどで再婚しようという話が進んだのです。

反対

再婚の件を両親に報告すると、2人は大反対!
「まだ早すぎる」「もっと時間をかけてお付き合いするべき」「子どもをもう少し慣れさせた方が良い」などさんざんな言われようでした。

それでも私は「子どものいる私を受け入れてくれる人はそんなにいない」と、両親の反対を押し切って再婚を決めてしまったのです。

豹変

しかし、その後Sとの間に次男を授かると、Sの態度は豹変。
連れ子である長男を一切可愛がらず、あからさまに差別するようになったのです。

私が間に入っても関係はうまくいかず、ついには長男が家出をしたり、万引きで補導されるような事態に。
それでもSはまったく関心を示さず、終いには子ども達に暴力を振るうようになってしまいました。

決意

反対を押し切って再婚したため、実家とは疎遠になっていたのですが、私は思い切って両親に相談。長男をとても可愛がっていた両親は激怒し、「今すぐ離婚して戻って来なさい」と言ってくれました。

私はSに対しての愛情も冷め切っていたので、離婚について話し合うことに。
すると、驚いたことにSは離婚を快諾。
「子ども達2人とも連れて行ってくれ。そのかわり、養育費は次男の分しか払わないからな。」と言ったのです。

本音

どうやらSは、子どものいる生活に嫌気がさしていて、自分の子どもである次男のことすら可愛いと思えていなかったようです。

私は焦って再婚を決めたことを心から反省しました。
両親の言う通り、もう少し時間をかけて、どういう人なのかを知るべきでした。

今は両親と息子達5人で仲良く暮らしていますが、Sからは一切養育費は支払われていません。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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