結婚は人生における大きな転機ともいえるイベントですよね。ましてや国際結婚は、言葉や文化の違いもあってさらにハードルが高く感じるものです。今回は、実際に国際結婚をした筆者の友人のエピソードをご紹介します。
画像: 両親に猛反対されても諦めきれず【国際結婚】→ 駆け落ち同然で移住。10年経って、しみじみ思うこと

イギリス人の彼と運命の出会い

大学時代、私はイギリス人留学生のマーク(仮名)と出会いました。国籍は違いましたが、私たちはすぐに意気投合し、恋に落ちました。

明るく誠実な彼と過ごす中で、お互いについての理解も深まり、私たちは自然と一緒に過ごす将来を考えるようになりました。

そして、卒業から1年後──マークは私にプロポーズしてくれたのです!

両親の猛反対

しかし、私の両親は「外国人と結婚なんて苦労するに決まってる」と結婚に猛反対!
私も不安がなかったわけではありませんが、「彼となら大丈夫」という確信がありました。

何度も話し合い、マークの誠実さと自分の決意を訴えましたが、両親の気持ちは変わらず……。
マークは「きみの両親に許してもらってからにしよう」と言ってくれましたが、私は両親の心配を理解しつつも自分の気持ちを押さえつけることができませんでした。

結局、半ば駆け落ち同然でマークと結婚し、イギリスへ移住してしまったのです。

イギリスでの新生活

両親の心配したとおり、現実は甘くありませんでした。
言葉の壁、食文化の違い、家族観の相違……想像以上に大変な毎日でした。慣れない異国の地で落ち込むこともありました。

マークの家族は私を温かく迎え入れてくれましたが、それでも拭えない不安や寂しさがあったのは事実です。

そんな私を、マークはいつも優しく包み込み、支えてくれました。

10年経って思うこと

マークの励ましのおかげで、少しずつ異文化での生活に慣れていくことができた私。
結婚10年目を迎え、今ではすっかりイギリスでの生活にも馴染んでいます。可愛い子どもたちにも恵まれ、賑やかで幸せな毎日です。

当初は反対していた両親も、今では孫たちの写真や動画を見て喜び、マークのことを本当の息子のように可愛がってくれています。

国際結婚は決して楽な道ではありませんでしたが、それらを乗り越えたからこそ、今の幸せがあると感じています。

そして自分も親になってみると、当時の両親の気持ちが痛いほど分かるようになりました。1人娘を異国に送り出す辛さを今なら想像できます。
結果的に私は国際結婚をして幸せになれましたが、両親の反対ももっともだったなぁ……と、しみじみ思う今日この頃です。

【体験者:30代女性、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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