母と叔父の遺産相続争いを目の当たりにした筆者は、「自分はお金のことで決してきょうだいと争わない」と決意。ところが母の一言で、思わず拍子抜け!?
お金を得る目的は、あくまで幸せになるため。本当に大切なものを見失うことなく生きたいと思うのでした。
画像: 遺産争いで絶縁した、母と叔父。私は「絶対きょうだいとお金で争わない」と決意 → 母の一言で拍子抜け!?

母と叔父の、遺産相続争い

遺産相続をめぐる家族間の争いは、珍しい話ではありません。
私自身、母が経験した兄妹間の遺産争いを目の当たりにしました。
その経験は、後の私の価値観に大きく影響したように思います。

お金のために、絶縁した兄妹

祖父母が他界した後、叔父は同居していたという理由で、遺産の大半と、家の権利を要求してきました。

しかし実際のところ、世帯間のドアは頑丈に封鎖され、まるで他人同士のように暮らしていたことを、私は知っています。
祖父母からしてみれば、ただ単に住居の一階部分を奪われてしまっただけのことでした。

むしろ母の方が、私たちを連れて、週に何度も祖父母のもとへ足を運んでいたのです。

しかし裁判ではその主張は通りませんでした。
大好きだった祖父母の家に、今では叔父夫婦が暮らしていることを悔しく思います。
祖母の集めていた宝石も着物も、そんなものは家になかったと言われて、出てこずじまいでした。

「嘘をついてまで、お金と家がほしいの?」
と、いう母の悔しそうな言葉は、今でも私の耳に残っています。

結局、この争いによって、母と叔父は絶縁。
血の繋がった兄妹が、お金のために、永遠に引き裂かれてしまうなんて、本当にやるせないことです。

「うちにはお金なんかないから、大丈夫♪」

このことがあって、将来、自分のきょうだいとは絶対にお金のことで争わない、と私は心に誓いました。

その確固たる思いを母に打ち明けたとき、「うちには争うお金なんかないから大丈夫よ~♪」と返ってきたことには拍子抜けしてしまったのですが……。

「えぇ~!」
と思わずガッカリ(?)してしまったものの、「遺さない」ほうが平和的かもしれませんね。

まとめ

お金は確かに大切です。
しかし、家族との絆は何物にも代えがたい。大人になってから、そのことをさらによく実感します。

もし将来、遺産相続の機会が訪れたとしても(訪れないようですが)、あのときの母の悲しみを知る私は、決して金銭が原因で家族を失うような選択はしないと思います。

【体験者:30代女性・自営業、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが体験した実話です。個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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