自分の夫の通夜で「あ～、いなくなってスッキリした！」笑顔で言い出した友人に、ゾッ！

長年の友人・K子

K子と私は、学生時代から友人として、長く付き合っていました。
K子は10代で結婚し、子どもも3人授かったのですが、旦那さんとはかなりの険悪ムード。
私もよくK子から愚痴を聞かされていました。

ただ、K子の旦那さんは別に浮気やギャンブルをするわけではありません。
家族思いの真面目な人なのに「早く帰ってくるのがウザい！」「私を母親みたいにこき使うのよ！」などと言い、K子が勝手に嫌っているだけのように思えていました。

旦那さんが……

そんなある時、K子の旦那さんがくも膜下出血で急に亡くなりました。
あまりの突然の出来事に、私も慌ててお通夜に参列。
精進落としの席には親族やK子の子ども達もいましたが、なぜかK子の姿だけが見当たらなかったのです。

私は会場の周囲を探すと、外の喫煙所でタバコを吸っているK子を見つけました。
文句ばかり言っていたとはいえ、あまりの急な不幸に落ち込んでいるのかと声をかけたところ、何とK子はニコニコ笑いながらこう言ったのです。

「あ～、スッキリした！」

ありえない！

私は耳を疑いました。
「えっ？」と聞き返しても、K子はゆったりとタバコを吸い続けていました。
私が「今、何て言ったの？」と問い詰めると、K子は全く悪びれる様子もなく「スッキリしたって言ったの。いなくならないかなと思ってたのよ～。」と一言。

私は思わず「さすがにその言い方はないんじゃない？」と言ってしまいました。
するとK子はものすごい形相で「今までさんざん我慢させられてきたんだから！」と言い返してきたのです。

もう無理

私はありえないK子の言動に「この人とはもう付き合えない」と思い、旦那さんのお葬式を最後に連絡を絶ちました。
その後、K子からは連絡が来るのですが、とてもじゃないけれど昔のように付き合うことはできません。
私の脳裏には、タバコを吸いながら「スッキリした」と言ったK子の顔が未だに焼き付けられています。
長年の友人だったのに……何だか残念な気持ちでいっぱいです。

【体験者：40代女性・会社員、回答時期：2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。