結婚生活も長く熟年夫婦にもなると、他の人にはわからない夫の些細な変化にも気が付けるものです。これは、夫が妻にだけ見せた弱音で事態が好転した筆者の知人夫婦の絆の話です。
画像: 転職後、夫に異変が。急いで単身赴任先に行くと → 痩せこけた夫から『ゾッとする告白』をされて?

夫に舞い込んだ転職話

私の夫はとにかくポジティブ思考で楽天的な人でした。そんな夫に取引先からのスカウトで良い転職話が舞い込んできました。

これまでのキャリアを活かせる申し分のない好条件に迷わず転職を決めたのですが、勤務地が家から遠く、子どもたちの受験や進学のタイミングもあり、単身赴任をすることになったのです。

夫は明るく前向きな性格で人当たりも良いので、新しい職場にもすぐに溶け込んでいるようでした。

元々家事や家のこともよく手伝ってくれていたので、単身赴任での生活も不自由なくこなしていました。

毎晩日課の家族電話

単身赴任になってから、毎日の日課で夜には電話をしていたのですが、転職から半年ほど経った頃から、電話の声に元気がなくあまり仕事の話をしなくなっていました。

会社で何かあったのか聞いても、「何も問題ない」「大丈夫、大丈夫」と答えるだけでしたが、結婚生活も20年を超えた夫婦です。声だけでも夫の些細な変化に気付かないわけがありません。

すぐに夫の単身赴任先に様子を見に行くことにしました。

上司からのパワハラ

単身赴任中も度々帰省はしていましたが、久しぶりに見る夫は顔色も悪く、やや瘦せこけていました。

妻の私はすぐに「会社で何かあるんだな」と思いましたが、あまり深く追及せずに手料理をたくさん作り置きしたり、溜まっている洗濯物や片付けをして、夫婦でゆっくり過ごしました。

すると、夕飯をつまみながら夫がポツリポツリと会社での出来事を話し出してくれました。

それは上司からの明らかなパワハラ行為でした。

ですが、元々人を信じやすく誰からも好かれるタイプの人なので、自分が受けている行為がパワハラに当たることに気付いていません。家族にも心配をかけないようにと、誰にも相談せずに、いつの間にか心身ともに疲弊していたようでした。

夫の些細な変化を見逃さない!

すぐに会社の相談窓口や別の上司に相談し、対応してもらえたので状況は改善されました。

夫もしばらく療養して、また仕事に復帰することができました。

今は以前のように元気に会社に通っています。妻だけがわかる夫の些細な変化にすぐに気が付けて本当に良かったです。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。

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