これは実際に私が体験した話です。
私は市の玄関口である大きな港に勤務していました。
最寄駅から港までは連絡バスが運航しており、待合室でバスを待っていたときの出来事です。
画像: バスで「僕は保育園です!」 料金の節約のため【嘘をつかせる親】に、あ然 → さらに!?

待合室で響く親子の声

待合室で本を読んでいると、親子の声が耳に飛び込んできました。
「何歳ですか? って聞かれたら、5歳です。保育園です、って答えるのよ!」
「え~僕、小学校に入ったよ」
「いいから保育園ですって言うの!」
子どもの戸惑いが伝わる間があり、次の瞬間には母親が
「じゃあ練習するよ!」
と促していました。

振り返ると、母親が子どもに熱心にそう教え込んでいるところでした。
私は、「え? どうするつもりなの?」と思いながら、その場を観察しました。

バス内で繰り広げられる不自然な会話

やがてバスが到着し、親子も乗り込みました。
母親は周囲を一瞥しながら、わざとらしく明るい声で話し始めました。
「Aくん、今日は保育園おやすみしてお船に乗ろうね。先生やお友達にもおみやげ買って帰ろうね」
「うん」
少しぎこちない子どもの返事に、母親は満足げに頷きました。

さらに、座席に腰を下ろすと、大人向けの話題に切り替えるふりをしながらこう続けます。
「保育園の先生は何人いたかな?」
「……5人だよ」
子どもが未就学であることを運転手さんに知らせるように発せられる大きな声。

バスが港に到着すると、大人1名分だけを支払い親子は降車。
その姿を目で追いつつ、私も複雑な思いを抱えたままバスを降りました。

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