『善意でしていた行動が相手にとっては負担になっていた』
そんな話を度々耳にします。悪気がないからこそなかなか断りづらく、困っている人も多いのではないでしょうか?
今回は筆者の知人から聞いた【やらかしエピソード】をご紹介します。
画像: えっ、お嫁さんは褒めてくれたのに!? 息子夫婦に【手料理】を渡していたら → 迷惑扱いされた理由

手料理

これは今も度々思い出しては『申し訳ないことをしたなあ』と後悔しているお話です。

その当時、息子夫婦は1年ほど前に結婚したばかりでした。

入籍した当初、我が家で一緒に食事をする機会があったのです。すると、お嫁さんのA子さんが私の手料理を大絶賛してくれるではありませんか!

「煮物とってもおいしいです!」
「このアップルパイも甘くて最高」
「お義母さんの味付け大好きです」

それまであまり夫や息子には料理を褒められたことがなかった私。

『一生懸命作った甲斐があったわ♪』と嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。

配達

それからというものの、よかれと思って2週間に1回息子宅へ何品も手料理を届けに行くように。

その度にA子さんは喜んでくれたものの、息子はだんだん呆れ顔になっていきました。

「母さん無理しないでいいよ」
「俺らは俺らで生活できるからさ」

それでも当時はA子さんの笑顔や褒め言葉が嬉しくて、あまり息子の苦言は入ってこなかったのです。

その後も届け続けること半年、息子から
「もう迷惑だからやめてくれ」
と急に電話がかかってきました……。

やらかした!

「毎回量が多すぎて食べきるのに精一杯」
「A子は料理が唯一のストレス発散法なのに、それすらできなくて泣いている」
「善意だと分かっているからこそ断れなかった様子」

そう息子から事情を聞き、
「本当にごめんなさい」
とA子さんから泣き声で謝罪され、ようやくやり過ぎていたことを自覚しました……。

A子さんの立場で考えたら、なかなか言い出せない状況にしてしまったと思いました。

その後

ようやく自己満足で迷惑をかけてしまったことに気づいた私。

猛省してからというものの、手料理は息子夫婦が我が家に来たときにだけ振舞うようにしています。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。

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