お正月といえば、お年玉! 親戚がたくさんいるお家では、子どもが帰省を楽しみにしているかもしれません。今回は、筆者の知人Dさんが体験した感動のお年玉エピソードをご紹介します。
画像: 【小学生のお年玉】総額で「じゅ、10万円以上!?」驚いた息子 →「ママ、あのさ」予想外の行動に!

親戚が多いDさん一家

Dさんは3人姉妹の末っ子で、夫も4人兄弟の末っ子で、兄弟姉妹全員が結婚と出産をしていました。そのため、お正月に帰省するとどちらの実家も親戚でいっぱいになりました。
もちろん、Dさんの子どもたちにとっての従兄弟もたくさんいるので、毎年の年末年始の帰省を子どもたちも楽しみにしていました。

懸念事項は、お年玉

その中で、Dさんには懸念事項がありました。それは、お年玉のことです。
夫婦揃って親戚が多いこともあり、毎年お年玉をもらう額がかなりの額になるのです。もちろん、Dさん夫婦も甥っ子・姪っ子たちにお年玉をあげているので、全体的のプラスマイナスで考えるとそうでもないのですが、子どもが目の当たりにするポチ袋の数は、他所のお家と比べてもたくさんあると思います。
今までは、もらったお年玉についてはDさん夫婦で管理して子どもの口座に預けてきました。ですが今年は、長男も小学校高学年になってきて「お年玉ってお金でしょ? 少し使ってみたい!」と言い出したので、今度のお正月でもらえる分は、預ける前に子どもに全部渡してみようとDさんは考えました。

いざお正月になると、長男が驚愕!

そしてお正月にお年玉をもらった長男は、家に帰ると全てのポチ袋を開封して、衝撃を受けました。「ママ! なにこのお金は! なんでこんなにあるの!? 10万円以上あるよ!」と驚いていました。
両祖父母、兄弟姉妹5人、そしてひいお婆ちゃんや祖父母の兄弟も来ていたので、10袋以上のポチ袋をもらう結果となりました。
Dさんは毎年こんなものだからと驚くこともなかったのですが、長男は自分がこんなに大金をもらえることをとても不思議に感じていました。

そして1時間後、長男がお年玉を持ってDさんのところにやってきました。

長男の行動に、感動……

お年玉を手にしながら長男がDさんに向かって話し始めました。
「これ、ママにあげる。僕は働いたわけでもないのにお金をもらうのって、なんかおかしい気がする。ママは親戚の人に同じようにお年玉を用意していたし、おばあちゃんの家でもお料理したりおじいちゃんのお世話したり、僕のいとこの相手したり、たくさん働いてるのを見たもん。これは、たくさん働いたママがもらうべきお金だよ。」と言い出したのです。その言葉に唖然とするも、長男がそんな風に思ってくれていたことにDさんは涙が出そうになりました。

「これはあなたの将来のことを考えて、親戚のみんなが渡してくれたものだから、あなたのものなのよ。でもママが預かっておくね!」と言うと、「僕、みんなの期待に応えられるように頑張る!」と長男は、今までになく目がキラキラと輝いていました。
なんて素敵な新年を迎えることができたのだろうと、Dさんはいつまでも忘れられない思い出になりました。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。

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