今や中高生でもSNSを日常的に利用する時代ですが、それに伴うトラブルも後を絶ちません。親として、子どもが被害者にも加害者にもならないように注意する必要があります。今回は子育て中の友人が話を聞かせてくれました。
画像: うちの子が【誹謗中傷の加害者】に!? 中学生息子の『SNSでの行動』に愕然とした出来事

息子が加害者に?!

その日、中学生の息子が落ち込んだ様子で帰宅しました。
心配した私が「どうしたの?」と問いかけると、息子は小さな声で「学校でちょっと問題が……」と返答。

その言葉に胸騒ぎを覚えながら、詳しい話を聞こうとした矢先、息子の担任の先生から電話がかかってきました。

電話口の先生の声は低く、息子がSNSに書き込んだ内容が問題になっていると告げられました。クラスメイトの外見に関して軽くからかうような内容のコメントが、誹謗中傷と捉えられたといいます。

SNSのアカウントを確認

先生から詳しい話を聞き、息子の了承を得てアカウントを確認すると……。
そこには、確かにクラスメイトに関するコメントがありました。

軽い冗談のつもりで書いたのでしょう、内容は悪意に満ちたものではありませんでした。
しかし、受け取る側の立場に立って考えると、傷つく表現が含まれていたことは否めません。

何気ない言葉がSNS上で1人歩きし、歪み、増幅されていく……。息子の書き込みは本人の意図とは反して拡散され、結果的に相手を深く傷つけてしまったのです。

重く受け止め、親子で謝罪

帰宅した夫も交えて、息子と「何が悪かったのか」「SNSの危険性」などをじっくり話し合いました。
親として、息子の軽率な行動を重く受け止め、深く反省もしました。

そして、息子とともに被害を受けたクラスメイトに直接謝罪するため、相手の自宅を訪問させてもらうことに。

息子は目に涙を浮かべながら、自分のしたことを謝罪。
クラスメイトとご両親は静かに私たちの言葉を聞き、息子の謝罪を受け入れてくれました。
そして、これからも変わらず友人関係を続けると言ってくれたのです。

SNSとの向き合い方

この一件で、私たちは親子ともに、SNSの危険性を痛感することになりました。
以前の息子は、SNSをただの遊び道具のように考えていたのでしょう。しかし、今はSNSとの向き合い方を真剣に考えるようになりました。

さらに心に留めておかなければならないのは、画面の向こう側にいるのが、実在する人間だということです。
この一件で彼は自分の言葉は、想像以上に大きな影響力を持つということを身をもって学んだのだと思います。
たとえ悪気がなかったとしても、人の外見に対してとやかく言うのは良くないことだとよく理解できたことでしょう。

私も親として深く反省し、息子が二度と同じ間違いを犯さないように見守っていくつもりです。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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