年末年始に家族や親族で集まって賑やかに過ごす人も多いのではないでしょうか。既婚者にとっては義実家への帰省も一大イベントですよね。今回は団らんの最中に起こったエピソードを、昨年結婚したばかりの友人が聞かせてくれました。
画像: 穏やかなお正月のはずが、、、義親戚の集まりで【盗難事件】発生! 犯人は一体誰!?

義実家で過ごす初めてのお正月

結婚後初めてのお正月、私は夫と共に義実家へ帰省しました。

元旦の朝は、親戚一同が義実家に集まるのが恒例だそうで、大きなテーブルを囲み、みんなで新年の挨拶を交わしました。
美味しいおせち料理とお屠蘇をいただき、賑やかな笑い声に包まれ、私は内心「みんないい人そうで良かった」と安堵していたのですが……

突然の叫び声

その時、突然、夫の叔母が「私の指輪がない!!」と甲高い声を上げました。
洗い物をしている間、キッチンの棚の上に置いていた高価なダイヤの指輪が、忽然と姿を消したというのです。

一同騒然となり、家の中を捜索開始!
しかし、キッチンはもちろんテーブルの下やソファの隙間、あらゆる場所を探し回りましたが、指輪は見つかりません。

徐々に誰もが疑心暗鬼になり、ピリピリとした空気がその場を支配し始めました。

穏やかな雰囲気が一転

次第に親戚たちが、まるで先ほどとは別人のように互いを疑い始めました。笑顔の裏に隠されていた醜い感情が、泥棒騒動によって一気に噴出したのでしょうか。

「兄さん、盗ったでしょ! 前からうちの主人が金持ちなこと妬んでたものね!」
「俺じゃない! 伯父さんだろう?! 白状しろよ!」

と、信じられないような罵声が飛び交うようになったのです。

私はただただ唖然とするしかありませんでした。
温かい雰囲気の裏側には、こんなにもドロドロとした憎悪が渦巻いていたなんて……。

新年早々、ゾッ……!

捜索は30分以上続き、諦めムードが漂い始めたその時です。
夫の従妹の小さな息子が、なんと紛失したダイヤの指輪を握り締めて登場!

「キラキラして綺麗だったから」と無邪気に笑う姿に、一同は安堵と同時に深い脱力感に包まれました。

穏やかなはずのお正月は、思いがけない泥棒騒動で幕を閉じることに。
騒動は一件落着しましたが、私は背筋が寒くなるのを感じ、「あまり信用して心を開いてはいけないのかもしれない……」とひそかに思ったのでした。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.