筆者の友人A子の話です。
A子も転勤族で、義両親も地元を離れて暮らしていました。初めての帰省で、義両親と地元にある大姑(義祖母) の家に泊まった時のことです。
画像: 大姑「嫌いなんよ」と【姑の洗濯物だけ】畳まず『笑顔で』放り投げる姿に → 嫁「怖いものを見た」

夕方の家事を分担

夕方、姑は夕飯の支度をし、A子は洗濯物を取り込んで大姑と一緒に畳んでいました。
帰省者が多いため洗濯物は大量。

二人きりの作業に緊張しつつ畳んでいると、突然【ポーン】 と何かが目の前を飛んでいきました。
驚いたA子が目で追うと、飛翔物はタンスにぶつかり床に落下。
よくよく見てみると、姑の靴下でした。

横を見ると、大姑がニコニコと微笑みながら何事もなかったかのように洗濯物を畳んでいます。

大姑の一言

A子からの視線に
「東京は楽しい? 新婚生活はどう?」
普段通りの話題を振る大姑。

「見間違いかな?」
と思い直し、A子も作業に戻りますが、再び目の前を通過する布に驚き、観察してみると、大姑は姑の洗濯物だけを丸めて投げていたのです。

投げるたびに少しだけ顔をしかめる仕草が見え、A子は思い切って大姑に声を掛けました。
「おばあちゃん?」
その瞬間、大姑がポツリと一言。
「嫌いなんよ」
と表情は変わらず、微笑んだまま。
穏やかな声色でしたが、その言葉には冷たさを感じました。

微笑みの裏に潜む感情

A子は言葉を失い、視線を洗濯物に戻すとただ手を動かすしかありませんでした。
姑は何も知らず夕飯作りに集中。
ですが、大姑が姑に向ける複雑な感情が垣間見えた瞬間でした。

夕日が差し込む部屋で、妙に静けさを感じたA子。
嫁姑関係の複雑さは聞いていましたが、ここまで露骨だとは思っておらず。
どんな過去があるのかはわかりませんが、A子はこの家の中に漂う見えない緊張感を感じ取ったのです。

逡巡する思考と見えない緊張

拾うべきか、そのままにしておくべきか、A子は迷いました。
結果的に、どちらにしても気まずくなりそうだったのでそのままに。

滞在中は、特にトラブルもなく過ごしましたが、帰宅後、A子は肩の力が抜けたのを感じました。「嫁として義実家での立ち振る舞いは難しい」と実感する出来事。
それ以来、どちらの顔色も伺いつつ、波風を立てないことを心がけるようになったそうです。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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