筆者の話です。
高校時代の吹奏楽部のOG会に誘われましたが、離婚後の不安や気まずい同期の存在が重なり、参加をためらっていました。ですが、信頼できる友人たちの助けを借りて……?
画像: 「離婚理由を聞かれたら嫌だなぁ」OG会への参加に不安 → 優しい友人たちに救われた瞬間

離婚後の不安と同期への気まずさ

私は高校時代、吹奏楽部に所属していました。
当時の仲間たちとは今もつながりがあり、数年に一度OG会が開かれています。

ある日、後輩から【数年ぶりにOG会をします】との連絡。
普段なら即答で参加を表明する私ですが、その年は回答に時間をもらうことにしました。
自分の離婚と離婚理由を知らせていない同期のSの存在があったからです。

Sは昔からデリケートな話題を人前で大声で聞いてしまう性格なのです。学生時代に私が泣かされたことも一度や二度ではありません。
そんな彼女が離婚について何も聞いてこないわけもなく……。
一方で、先輩や後輩、そして他の同期たちに会いたい気持ちもあり、迷いは深まるばかりでした。

友人たちの励ましと心強い提案

そんな私に、同期の友人AとKが手を差し伸べてくれました。
Sに会うのが気が重いと打ち明けたところ、Aが
「私たちが挟むから安心して!」
と言い、Kも
「会場に入るのも一緒に行こう!」
と提案してくれたのです。
二人の言葉に背中を押され、私は参加を決意しました。

当日、仕事が遅くなり開始時間を過ぎてしまいましたが、AとKは会社まで私を迎えに来てくれ、三人で会場に向かいました。
また、後輩たちに事前に連絡をして三人並びの席を確保し、私を真ん中に座らせる形で着席。
二人の支えを感じ、私は少しずつリラックスできるようになりました。

緊張の対面と見事な回避策

安心感が広がる中、やはり、酔っぱらったSが私たちの席に近づいてきました。
「ねえ、離婚したんだって? 何が理由なの?」
と周囲に響く声で聞かれ、一瞬空気が凍りました。

しかし、すぐにAとKが連携して会話の流れを変え、Sを後輩たちの方に誘導。
その見事な対応に、私は心の底からほっとしました。

その後は懐かしい先輩たちとの会話や、後輩たちの近況報告で会場は和やかな雰囲気に包まれ、私自身も楽しむことができました。

温かな気持ちで迎えた締めくくり

二次会への誘いが出たタイミングで、Aが小声で「そろそろ行こうか」 と促してくれ、三人で自然な流れでその場を離れ、その後は深夜まで語り合いました。

久しぶりに気持ちを開放できた時間。
信頼できる友人に支えられたOG会は、私にとって特別な思い出になりました。
「二人ともありがとう。これからもよろしくね!」 と、心から感謝した出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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