筆者の友人A美の話です。
二世帯住宅(玄関は別)に住むA美が、体調を崩した中で優柔不断な姑に振り回される一日のエピソードです。
画像: 私は風邪で動けないんですけど!?「一緒に病院行ってよ~」容赦ない姑に振り回され、ゲッソリ

風邪でも休めない二世帯住宅

前週から風邪をひき寝込んでいたA美、週末もずっと布団の中で過ごしました。
月曜日、少しは回復したものの、まだ体は重く立っているのも難しい状態。
家族を何とか送り出し、掃除したいのを我慢して布団に戻りました。

そんな中、姑からの着信音が響きます。
「熱が38度あるの! どうしよう~」
と空咳を繰り返しながら話し始める姑。
A美は先回りして、
「私は先週病院に行ったので今日は行きませんよ。歩いてすぐの病院に行ってみたらどうですか?」
と病院に行くよう促しました。

熱があるのにどうしよう?

しかし、姑は
「どこの病院がいいのかしら?」
と、解決策を求めるのではなくただ話し続けるだけ。
A美の提案もスルーされ、いつの間にか
「A美さんも一緒に来てくれたら安心するのに」
と言い出す始末。

A美は【体調が悪く動ける状態ではない】と何度も伝えていますが、それでも、姑の電話に30分以上付き合わされる羽目に。

「私も辛いのに、なんでこんなに振り回されるの?」
と心の中でつぶやきつつ、やっとの思いで
「私は今日は行かないです。どうにかして病院に行ってください」
と伝え、電話を終わらせました。

ホットカーペットと毛布

午後、ようやく静かに休めると思った矢先、また姑から電話がかかってきました。
「病院に行ったら平熱だったわ。喉が少し赤いだけですって。そういえば、熱を測った時、ホットカーペットの上で毛布にくるまってたからかな~」
と笑う声が響きます。

その陽気なトーンに、A美の疲労はピークに。
【風邪よりも姑疲れで倒れそう……】 という思いに押しつぶされそうになりながらも、何とか冷静を保つA美。
「本当に大事がなくてよかったですね。ゆっくり休んでください。」
と絞り出して、また布団に戻りました。

私の体調はどうでもいいのね……

夜、家族が帰ってきて団らんする時間を見計らい、訪問してきた姑。
夫や子供に病院に行った顛末を嬉しそうに話す声を聞きながら、
「もう、かまってちゃんはいい加減にして!」
と叫びたい気持ちを隣室で必死に抑えました。

体調不良の人がいる家に上がってこなくてもいいのに。
「結局、私の体調なんてどうでもいいのね……」
と思い知らされた月曜日。
姑に疲弊させられた月曜日が、静かに終わるのでした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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