筆者の友人A子の話です。
A子の夫は、生活費をケチる人で、月々の生活費は最低限しか渡さず、病院や故障品など、大きな出費が必要な時には都度申告して請求しなければなりませんでした。
画像: 家族の病院代なのに!『端数切り捨て』して渡してくる【ケチ夫】に → 嫁がこっそり反撃!

夫ルールに縛られる日々

A子は別途請求する金額が発生すると、題名と金額を付箋に記載し、冷蔵庫に貼っていました。
ところが、夫はその請求にすぐ対応するわけではなく、冷蔵庫に貼られた付箋が溜まっていっても知らん顔。
それどころか、ようやく支払われたと思えば、1000円未満の端数を勝手に切り捨てるという始末。

「これじゃ生活が回らない!」
と訴えるA子に対して、夫はにやにや笑いながら一言。
「いやいや、大丈夫だろう。」
と持論を展開、A子はいつも悔しい思いを抱えていました。

「目からうろこ!?」友人母からの助言

ある日、友達の家を来訪しお茶をしていた時のこと、この悩みを話すと友達母がニヤリと笑いながらこう言いました。

「正直すぎるのがダメなんよ。ちょっと上乗せして請求してみたら?」
思いもよらないアドバイスにA子は驚きます。

「そんなことしたらバレるんじゃ……?」
と不安に思いつつも、心の中には(試してみたい) という好奇心が生まれていました。

ドキドキの反撃作戦

A子は意を決して、実際の金額に1000円を上乗せした付箋を冷蔵庫に貼ることにしました。
貼り付けた瞬間、心臓がバクバク。
「これでバレたらどうしよう」
と手に汗を握ります。

数日後、夫がいつものように冷蔵庫の付箋を見て、計算機を取り出しました。
A子は表情を変えず、様子を伺いながら、
(ああ、絶対に気づく!) と覚悟を決めます。

ところが──。
夫は何の疑いも持たず、淡々と【いつものように】 端数を切り捨てて現金を差し出しました。

その瞬間、A子の心に湧き上がる達成感。
(やった、ついにこの人を出し抜いた!) と心の中で勝利のガッツポーズ。

いつもと変わらない顔の裏で

表向きは
「また端数切り捨てして、困るわ!」
とぼやきつつ、A子の胸の内は笑いが止まりません。
それからはこの方法を完全に恒常化。
未だに夫にバレることもなく、余裕を持って生活できるようになりました。

「本当に小さな反撃だけど、こんなにスカッとするなんて!」
と、A子は今でもこの出来事を語るたびに笑顔になります。

いつもルールを押し付けられるばかりだったA子が、友人母の知恵と自分の勇気でつかんだささやかな勝利。
A子の悩みが一つ減った出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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