育った環境は人の性格や思考のクセに影響を及ぼします。
筆者の友人K子は育った家庭の影響でいつも他人の気持ちばかり優先してしまう性格に。
しかし結婚が契機となり、自分を見つめ直すことになります。
画像: 夫「何でいつも緊張しているの?」私「えっ」人の顔色を伺ってばかり。やっと自分らしさを取り戻せた話

口答えはNGの環境で育って

K子は厳格な家庭で育ちました。
少しでも親に口答えをすると父親から
「子供のくせに口答えをするな!」
と厳しく叱られたので、幼い頃から親の言うことに従って育ちました。

さらに親の勧めで私立の中高一貫の女子校に進み、その学校も校則が厳しく生活指導もあったことから、ますます人の言うことは全て聞くような従順な性格に。

人の顔色を見て動く性格に

その結果、常に人の顔色をまず見て動くようになり、それは社会に出てから意外にも評価されることになります。

「K子さんは、すごく気が利く」
「思いやりがあり丁寧な仕事ぶり」
「人の気持ちをよく分かっている」
とK子さんは職場で慕われ、その人柄に惚れ込んだ上司に求婚され結婚。

夫に言われた一言に

しかし結婚後、夫が不思議そうに
「どうしてそんなにみんなの顔色を伺うの? もっとリラックスして過ごしたら」
とK子さんに言いました。

夫から見ると、K子さんは常に周りの顔色ばかり伺っていて自分の意見を全く言わないことが不思議で、さらにいつも緊張しているように見えたとのこと。

その時初めてK子さんは、自分が抑圧されて生きてきたのだと気づきます。

夫はそんなK子さんに「本当はどうしたい?」と何かあるたびにK子さんの気持ちを聞こうとしました。

すると最初はうまく気持ちを表現できなかったK子さんですが、次第に
「本当はこうしたい」
「本当はこんな気持ちだった」
と自分の気持ちを言葉に出せるようになっていきました。

すると不思議なもので、今まで感じていた緊張感が和らぐのを感じ、ネガティブだと思っていた自分の性格がだんだんと積極的になっていくのを感じました。

緊張感から解放されたせいか長年悩まされてきた頭痛も良くなり、自分を素直に表現することの大切さを実感しているそうです。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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