忙しい毎日を過ごしていると、つい身近な人への感謝を忘れてしまいがちです。
今回紹介するのは、そんな日常を過ごしていた知人のA子が「夫への感謝」を改めて考えるきっかけとなったエピソードです。
画像: 息子の誕生日祝いをすっぽかした夫に、妻ブチ切れ! でも──夫「実はさ」妻が思わず反省した理由

仕事で多忙の夫とのすれ違いの生活

結婚して10年以上経つA子は、7歳と5歳の息子を持つ主婦。

夫は仕事に追われ育児への関心が薄いように感じていました。

毎朝早く家を出て、深夜帰宅が日常茶飯事。

平日は、子どもたちと顔を合わせるのはわずか30分程度、休日も昼過ぎまで寝ているため、家族との時間はほとんどありません。

さらに、子どもたちの誕生日や学校行事も覚えておらず、全てA子任せ。

彼女は「夫が家族のことに無関心だ」と感じ、不満を抱えていました。

そんなある日、次男が夫に「僕の6歳の誕生日、一緒にお祝いしてくれる?」と聞きました。

夫は「仕事を早く終わらせてお祝いするよ」と約束しましたが、A子は「どうせ守れないのでは」と半信半疑。

夫への不信感が募る中、息子の誕生日当日を迎えます。

夫の本音に気づいた夜

誕生日当日、A子は息子のためにごちそうを準備して家族で夫を待ちました。

しかし、夫は結局帰宅せず。

深夜に帰宅した夫にA子は怒りをぶつけましたが、夫は「急な仕事が入ってしまった」と謝罪。

そして「息子と約束したプレゼントを用意していた」と言いながらクローゼットから息子が欲しがっていたボードゲームを取り出したのです。

その姿に、夫が忙しい中でも家族を思いやる気持ちを持ち続けていることに気づいたA子。

夫は子どもたちの笑顔を大切に思っていたのだと知り、A子は自分が夫への感謝を忘れていたことを反省しました。

家族の絆を深める小さな一歩

翌日、夫は、息子にプレゼントを渡し「昨日はお祝いできなくてごめんね」と伝えました。

息子は「覚えていてくれてありがとう」と嬉しそうな表情。

A子もそれ以来、日常の中で夫への感謝を伝えるようになり、「パパは家族のために働いてくれている」と子どもたちにも伝えるよう心がけました。

このエピソードを通じて、家族それぞれが互いに感謝を伝え合う大切さを学んだA子一家。

その後、息子たちが進路を考える時期になると、父親の姿を見て「自分も同じ職業に就きたい」と話すようになったそうです。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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