筆者の話です。
お正月といえば、デパートの初売り。
私は毎年、開店前から列に並び、福袋を買うのを楽しみにしています。
でも、もうひとつ心待ちにしているのが、高校時代からの友人A美との再会です。
画像: デパートの初売りって、同窓会なのかも。列に並んでいると「久しぶり!」友人との変わらぬ絆にほっこり

年に一度の特別な再会

彼女は転勤族の旦那様と結婚し、遠方に住んでいました。
普段はSNSでやり取りをするものの、直接会えるのはこの日だけ。

ですが、不思議なことに待ち合わせをしていないのに、毎年デパートの同じ入口で顔を合わせます。
偶然というより、もはや「運命の再会」と呼びたくなるほどの恒例行事になりました。

作戦会議で最短ルート

「あけましておめでとう。今年もよろしくね!」
と笑顔で挨拶を交わし、

「福袋は何を買うの? どの売り場から攻める?」
と軽い作戦会議をするのが恒例です。
どのルートで売り場に最速でたどり着けるか、ルートを確認しながら戦略を立てます。

開店のチャイムが鳴り響くと、

「じゃあ、またね!」
と手を振り、それぞれの目標に向けて走り出します。

お正月ならではの高揚感とともに、初売りのスタートです。

思いがけない再会も楽しみ

デパートの中は戦場さながら。それでも、偶然また出会うことが何度かあります。

「目的のもの、買えた?」
「うん、今年も満足!」

荷物を見せ合い、笑いながら短いおしゃべりを楽しみます。
初売りという非日常の空間で、笑顔が溢れる時間は何よりの癒しです。

お互いに「次はどこへ行く?」 と確認し、再び別行動。
短い時間でも、今年も無事に再会できたという安心感が胸に広がります。

変わらぬ絆

時代の流れで初売りも変化しました。
整理券や事前予約が主流になり、以前のように走り回る光景は少なくなっています。
それでも、私たちにとってこの日だけは特別な「同窓会」。
年に一度、あのデパートで偶然に再会し、同じ空間で同じ時間を共有することに意味があります。

新しい年の始まりを、大切な友人と笑顔で迎えられる幸せ。
どんなに時代が変わっても、私たちのこのささやかな恒例行事は、これからも続けていきたいと願っています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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