結婚は人生における大きな転機です。誰と人生を共にするかによって、その後の人生は大きく変わってしまいます。しかし、結婚に失敗したからといって、すべてを失うわけではありません。今回は筆者の友人A子のエピソードをお届けします。
画像: モラ夫と離婚したら、共通の友人も離れていった──元夫のウソで悪者にされるも、本当の友情に気付いた話

男友達と付き合い結婚

私は大学時代から長い付き合いの男友達と恋人関係に発展し、数年前に結婚しました。
しかし、気が合う彼と幸せな家庭を築くことを夢見ていた私の未来は、脆くも崩れ去ってしまいました。数年間の結婚生活の中で、徐々に夫のモラハラ気質が明らかになっていったのです。

恋人時代は優しくて頼りになる存在だった彼が、家庭内では威圧的な態度になり、まるで別人でした。些細なことで怒り、私を責め立てることもしばしば……。

友人だった期間が長かっただけに彼を信頼していましたが、家庭内での豹変ぶりを見抜けなかった自分を悔やむことになりました。

耐え切れず離婚

精神的に追い詰められた私は、ついに離婚を決意しました。
やっと夫から解放される、とホッとしましたが、心配なことも……。

私たちは同じ大学のサークルに所属していたため、共通の友人がたくさんいます。今でも付き合いのある友人たちが、離婚をどう受け止めるか分かりませんでした。

そんな私の不安は的中しました。離婚後、友人たちの態度が明らかに変わってきたのです。

嘘の情報で追い詰められ

どうやら、元夫が「A子の浮気が原因で離婚した」という全くの嘘を友人たちに話して、私を悪者に仕立て上げていたようです。

何人かの友人が、その嘘を信じて私から離れていきました。離婚という辛い経験に加え、大切な友人たちまで失ってしまうのか……という孤独感と悲しみが私を襲いました。

しかし、そんな中でも、私の味方でいてくれる友人たちもいたのです。
彼らは夫の嘘を見抜き、「A子がそんなことをするはずがない!」と、私の性格を理解し信じてくれていました。

本当の友情とは

本当の友情は、元夫の嘘によって揺らぐことはなかったのです。離婚によって傷つき疲れ果てていた私にとって、彼らの存在は本当に救いでした。

確かに、離婚によって失った友情もあります。
しかしその一方で、苦しい時にこそ支えとなってくれる本当の友人の存在を再確認することができました。それは私にとって、離婚という辛い経験の中で得た、かけがえのない財産だったといえます。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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