「隣人トラブル」とは言えないようなささいな問題でも、毎日の積み重ねは大きなストレスになることも。A子は、隣人の喫煙で頭を抱えていました。その理由とは? A子に話を聞きました。
画像: 外に【タバコの吸い殻を山積み】する隣人にモヤモヤ → 解決してくれたのは、まさかの『3歳息子』だった!?

隣人との程よい距離感が心地よかったA子さんの戸建て生活

A子は夫と3歳の息子の3人で戸建て住宅に暮らし、挨拶程度の近所付き合いを心地よく感じる主婦です。

お隣のB男とはフェンス越しに顔を合わせるくらいですが、その距離感がちょうど良いと思っていました。

しかし、最近ひとつ悩みのネタが増えてしまったのです。

隣人の喫煙習慣が生んだ小さなモヤモヤ

実は、B男はかなりのヘビースモーカー。

これまでは家の中で換気扇の下で吸っていたのですが、妻が10年ぶりに妊娠してからは、煙が家の中に入らないよう勝手口で喫煙するようになったそう。

そして勝手口は我が家の庭に丁度面していて、息子と私が遊んでいる時にタバコの煙が漂ってくることがしばしばありました。

その結果、B男宅の室外機の下にはいつの間にか地面に直接タバコの吸殻が小さな山のように積み上がり、A子はそれを目にするたびに仕方がないと思いつつ気分が沈むようになりました。

「自分の敷地内でのことだから、私がどうこう言えることではないよね」とモヤモヤを抱えたままの日々が続きました。

3歳の息子の「くさーい!」が状況を変えた瞬間

そんなある日、A子がいつも通り息子と一緒に庭で遊んでいた時、またタバコの臭いがしてきました。

B男宅の勝手口から漂ってくるその臭いについ顔をしかめてしまったA子の横で、息子が「あ、くさーい!」と突然大きな声で叫んだのです。

何度も「くさーい!」と繰り返す無邪気な叫び声が隣家にも届き、気まずそうに視線をそらすタバコを吸っていたB男。

A子は少し焦りを感じつつも、B男に向かって小さな声で「すみません」と言い、息子にもくさいと言うのをやめるように促しました。

問題の解決と、穏やかな隣人関係の願い

ところが翌日、驚くべきことが!

B男宅の室外機の下に積もっていた吸い殻が、なんとすべて片付けられていたのです。
そしてその日から、B男が勝手口でタバコを吸う姿を見かけなくなりました。

A子は「私からは直接言えなかったけれど、息子の一言にB男は恐らく気を使ってくれたんだな」とB男の優しさと息子にも少し感謝し、ホッとしました。

自宅のどこでタバコを吸うのかは自由ですし、タバコが完全悪だとは思っていません。
そのためB男には申し訳なさもありますが、副流煙のこともあり息子の健康を一番に考えたい私にとってはB男の心遣いに感謝しました。

また、余計なことかもしれませんが庭に吸い殻を放置しておいては、B男の子が将来的に誤って吸い殻を拾い誤飲する危険性もあるかもしれません。そう考えると、これを機にB男がタバコの扱いについて考え直してくれたらと密かに願っています。

この出来事を通して、A子は相手の状況や環境をお互いに理解して行動することの大切さを感じました。

今後もトラブルなく、穏やかな関係を続けていければと願わずにはいられません。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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