自分の子どもが着た思い出の洋服を、再び誰かが着てくれたらとても嬉しいですよね。
でも、お古の子ども服でちょっと困った思いをした筆者の知人がいます。
これは筆者知人のAさんの体験談です。
画像: 娘の発表会の衣装に「うちの子のお古を着てよ♡」義姉の好意を断れず困っていると、思わぬ助け船が!

15歳違いの義姉

私の夫の姉Bと夫は歳が15歳離れています。

Bは歳が離れた私の夫を小さい頃からとてもかわいがっており、嫁である私のこともとてもかわいがってくれています。

Bと私は良い関係だと思っているのですが、これだけはちょっと……と思うことがありました。

段ボール箱いっぱいのお古

私たち夫婦の間に、娘のハナ(仮名)が生まれました。

B夫婦の間にも女の子がいますが、私たちの娘とは20歳近く歳が離れています。

「うちの娘の服を取っておいたの。ハナちゃんにぴったりだわ!」
Bはことあるごとに、Bの娘のお古を送ってきました。

大切に取っておいたようなのですが、かなり時代遅れなデザインだし、生地が変色して汚く見えるものも含まれていました。

物を捨てられない性格のBは、自分の娘の服をほとんど取っておいているのです。

毎回段ボール箱いっぱいに送られてきて、好意だとわかっていても少しウンザリしていました。

初めての発表会は私が選んだ衣装を着せたい

娘が4歳の時に初めてのピアノの発表会がありました。

私は娘にどんな衣装を着せようかとウキウキしていました。

そこへBが
「絶対にハナちゃんに似合うからこれを着せてあげて!」
と自分の娘が発表会に着た時代遅れのワンピースを送ってきたのです。

「発表会見に行くからね。うちの娘が着たワンピースを着たハナちゃんは、かわいいだろうなぁ」
と張り切るBに、私が選んだ衣装を娘に着せたいと伝えにくく困ってしまいました。

思わぬ助け舟

Bの娘のワンピースが我が家に送られてきてからほどなくして、Bの娘から連絡がありました。

「お母さんが私のお古をハナちゃんに着てほしいって言っているんだって? あんな古いもの送りつけられても困るでしょ」
Bの娘が言いました。

さらに
「ハナちゃんの発表会は新しくてかわいい衣装を着せてあげてね。私からお母さんには言っておくから」
と言ってくれたのです。

好意もいき過ぎると迷惑に

発表会の衣装は、私と娘が選んだ、娘お気に入りのものを着ることができました。

Bも発表会に来てくれましたが、Bの娘のおかげで気まずい思いをすることなく、一緒に楽しく娘の発表を見ることができました。

子どもの成長は早くあっという間にサイズが変わってしまいます。

Bの好意は嬉しいですし、お古をもらってありがたいこともあるのですが、親として娘に着せたい服があるのも本音。ちょうどいい関係を築くことが大事だと感じた出来事でした。

【体験者:40代・パート、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。

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